2009.08.18

Twitterへ移行

THメモ板はTwitterへ移行してみます。

●Twitter
https://twitter.com/st_th

●Twitterの内容は、以下のtwilogに蓄積されます
http://twilog.org/st_th

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2009.05.23

愛しきシカバネ、と、不思議ノ国ノ

けいおん!はさすがの京アニだが、東のエデンがここまで面白いとは。

それはさておき、「愛しきシカバネ」好評発売中です。
意外にも、好評なようです。
なにしろネタがシカバネなので、どうなることやら……と思っていたんですが。
でも、グロい画像とかがつまっているわけじゃないからね。

あと、不思議な写真集「不思議ノ国ノ」が今月末発売となります。
ガーリーでレトロでゴシックでホラーでキミョーな面白い写真集ですよ。
そうそう、今度の日曜、出版記念イベントが新宿のロフトプラスワンで開かれます。
本が先行発売されるというか、入場料が本代込みです。
しかも割安。
ゲストもいろいろ出るみたいで、舞台のセットもわざわざ凝ったものを作っているらしいですよ。
詳細はこちら

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2009.03.19

トーキングヘッズ叢書(TH Series)が定期購読できるようになりました


トーキングヘッズ叢書(TH Series)が定期購読できるようになりました!
Fujisan.co.jpにて受け付けています。
詳しくは[こちら]

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2009.02.12

TH No.37 特集・デカダンス好評発売中ですー

デカダンスでググるとチョコレートが並びますね。。
まぁ、そんな時期か。

最近、ユメミがよくありません。
まぁ、そうですね、あんな本読んだり、あんな画像見たりしてれば・・・・・。
こんなときは空を見上げるのが、それなりに健全なのかも、とか思ったりします。

暗いこのご時勢に暗いデカダンス特集、好評発売中です。
暗くてシブいヴィジュアルが満載です。
デカダンスといえば19世紀末ですが、いまの時代にこそ共感できる部分は多いんじゃないかなーと思います。

で、暗い特集連発で、4月末発売予定の次号は、屍特集です。
でも、エグイ特集ではなく、屍に共感できるような、そんな内容にしたいと思ってます。
(でも、そんな特集に取り組んでいるものだから、夢見が悪くなるんですね)
ふうぅ。

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詳細はこちら

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2008.12.19

こやまけんいち画集「少女たちの憂鬱」発売中なのです☆

M_koyama_shoei

Koyama_img3 Koyama_img4

先週、こやまけんいち画集「少女たちの憂鬱」が発売となりました。
[詳細はこちら][Amazon][Amazon携帯]

ところどころに文章も挿入された、絵本のようなかわいい本です。
かわいいけど、エロティック。
アブナイかおりが漂ってくるところがいいですね!

これでTH Art seriesも富崎NORI「幻の箱で創られた少女」、
たま「under the Rose—少女主義的水彩画集—」に続いて3冊目。
なんでか、少女ネタが続いてますね。

バブル弾けて以降、画集・写真集の出版から手を引いたり
縮小したりするところが相次ぎ、現在も低迷状態は変わっていません。
てゆーか、写真集のコーナーを犬猫の写真で占められている
状況ってなんなんだろー?とか思ったりしてます。

若手の作家さんが画集出すなんて、
自費出版でなければなかなか厳しい時代。
でも魅力的な作家さんはいますので
経費・営業・編集いろんな面で工夫して
このシリーズを続けていけたらなぁ、と思ってます……。はい。
(たいへんですけどね笑)

気に入った作家さんを見つけましたら
ぜひ手にとってみてくださいー!

というわけで、いままで出版した作家さんのHPです。
富崎NORI http://www.ne.jp/asahi/doll/doll/
たま http://tamaxxx.egoism.jp/
こやまけんいち http://blog.livedoor.jp/illegirl/

★あ、こやまけんいちさんは、12月27日(土)まで、
銀座のヴァニラ画廊で個展開催中です!!
画集も買えます!
作家さんがいたら、サインもしてもらえます!!!
ぜひ足をお運び下さいー!
[ヴァニラ画廊HP]

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2008.11.02

TH新刊「胸ぺったん文化論序説」発売中、であります。

Th36_banner

貧乳はステータスか? いや、そこにこそ未来がある!
「胸ぺったん」への嗜好は、弱さ(フラジリティ)を受け入れ
ネオテニー(幼形成熟)として生きるための戦略だ。
力でねじ伏せる時代から、弱さとともに生きる時代への指標を
「胸ぺったん」文化に探る!!

というわけで、詳細は[こちら]へ!

私は今回はアニメ担当(?)だったので
「AIR」を始め「らき☆すた」「灼眼のシャナ」「ゼロの使い魔」「しゅごキャラ!」などの
アニメについて、ニコ動ネタも交えながら長々と書いたのだけれども、
おそらくTHでアニメについて書いたのは初めてかな……。

図版的には結構な違和感(笑)

でも、萌えはいまの日本を語るのに無視できないものであるしね。
「妹」論が今回できなかったので、まぁそれは次の機会かな……。

H36
[Amazon]

それにしても、10月以降も、「かんなぎ」といい「とらドラ!」といい、
よい貧乳アニメが出てきてますね。。。
(まぁいちばんのヒットはクラナドアフターの芽衣でしょうけど……
 実はその存在は、妹的存在の秘密を解き明かす重要なポイントを示唆していて興味深いのですが)

なお、この次のTHは、これまでの路線に近いものに戻る感じかな?
「デカダンス」特集です。2009年1月末発売予定!

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2008.05.05

束の間GW・奇想巡り

Sa3b0001

樋口ヒロユキ氏が始めた
「夕顔楼トークサロン」のゲストに呼ばれて
GWの民族大移動の波にもまれながら関西へ。

TH最新号「奇想ジャパネスク」でも取り上げた
河鍋暁斎の展覧会が京都国立博物館でやっていて
ありがたいことにトークの日程をその開催期間中に設定してくれたので
大阪に入る前に京都で下車。
ここでも人の波波波。
だけど目の前の京都タワーの中はまったく閑散としていて……
でもその3階の本屋には、映画と書かれた棚に
「トーキングヘッズ」というインデックス付き(!)でバックナンバー完備しているので
京都観光の帰りにお土産とともにどうぞ!

で、バスの列に並ぶのがイヤだったので博物館まで歩き、暁斎鑑賞。
奇想っていうのは、上手いのに変なのを描くところがいいんだなぁとか思ったり。

あまり時間がなかったので、
京都は寺町通・蛸薬師下ったところにある
ランダムウォークだけ覗く。
(いままで行ったことなかったので)
基本は洋書屋だが、1階奥にTH最新号がどんと積んであって
バックナンバーもずらり。
ありがたいものです。
品切れになった「ゴシック・テイスト」も2冊あった。

ランダムウォークは心斎橋とか店閉めてしまったので
京都は頑張ってもらいたいものです。
間口狭くてわかりにくいんだけど。。。

その後「トークサロン」の会場目指して大阪ミナミへ。
すぐ近所には大人のおもちゃの店が堂々と営業している、
そんな一画にある昭和レトロな妖しいビル。
でかいビルで、2階だけで何十軒というバーがひしめき合う。
夕顔楼はその中の1軒で、中は壁面鏡張りの赤い空間。
あやしー。あやしすぎ。

トークは、樋口氏のさすがの手腕で、
立ち見どころか廊下に人があふれる大盛況。
トーク終了してもほとんど帰る人がおらず
かなりの熱気でしたね。
THの、海外文学特集していたころからの読者だという方が何人かいて
驚きました。
いやとてもありがたいものです。

夕顔楼はまた行ってみたいなぁ。
そのすぐ上がリーズナブルなホテルだというのが、また楽で魅力なのだ。

翌朝は早起きして、
名古屋からさらに約1時間の豊田へ。
女子高生殺されたとこですね……。

目当ては豊田市美術館のフジイ・フランソワの個展。
もう少し早く知っていたら「奇想ジャパネスク」で取り上げたのにぃ
というほどの、この人も奇想の人。
てゆーか、まとめて作品を見たのはこれが初めてだったので
あらためて取り上げればよかったと後悔したというか……。

若冲など奇想の日本画を借用しながら
さらにそのうえの奇想をいく、というか
「にわにわにわにわとり」という絵は、
二羽のニワトリの絵の中に
「わに」を潜ませた作品で、
つまり「にわにわにわにわとり」の言葉の中に「わに」があるからなのだそうだが
そうした言葉遊びが楽しい作品を数多く作っている。
しかも、ニワトリの絵は若冲の絵を引用したものだったりして
暁斎もそうだけど、伝統的な画風の中でやるから
よけいにおかしいんだよね。

ちなみにフジイ・フランソワは、れっきとした日本人女性。
最初は、日本文化をよく知っている外人がいたもんだーと思ったものだよ。
同姓同名がいると知り、
自転車に付けていた名前「フランソワ」をそのまま自分の名前にしたのだそう。

それにしても豊田市美術館は
すごく長くて急な坂の上に立っていて
歩くのがたいへーんだったのだが
よく考えてみると、豊田市は天下のトヨタ自動車の街。
みんな車なんだなーきっと。
この美術館は現代美術においても結構面白い企画をやっているし、
施設も、ひろーい池みたいなのもあったりしてなかなかぜいたく。
これもトヨタのおかげなのか?

2〜30分に1本しかない、しかも2両編成という肩身の狭い電車に乗って
自動車王国をあとにしたのでした。

写真は、豊田市美術館の人工池。

豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/

フジイ・フランソワの大阪・Oギャラリーeyeでの個展の様子
(タイトルに注目してね)
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/i01.html


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2008.04.19

陰嚢のサイズを測るハムスター

今日はなんだかいろいろ見て回った。。のでメモ。

●東京都写真美術館。
「シュルレアリスムと写真」
んまぁ、こんなもんだろう。
何度も見たものが多いので、復習の時間って感じ。

それに対して「マリオ・ジャコメッリ展」、
これはなかなかスゴかった。
思い切りコントラストの強いモノクロ写真なのだけれど
老人や司祭、ホスピスなど、
モチーフには死の匂いがぷんぷん漂う。
黒服が習慣の村に出かけたり、また司祭の服もそうだけど
黒に対する執着はなみなみならぬものがあり
ゴシック好きにもオススメでは。

入ってすぐの最新作からして強烈パンチなんだなぁ。
これの方がよっぽどシュルレアリスム。

●銀座・資生堂ギャラリー。
椿会展。やなぎみわ、塩田千春、丸山直文、袴田京太郎。
やなぎみわは、少女と、その少女を老女化させた写真の対比。
やなぎも死を遠く見据える。

塩田もそうで、鉄の立方体の鉄枠の中に、
糸でがんじがらめにされた服や鏡やレンズなど……。
それらは宙に浮いているようで、
時空間が止まったままの過去の瞬間が目の前に出現したかのよう。
やはりそこにも永続する死の気配。
小さな作品だが、塩田の作品はやはりスケールの大きさを感じさせる。

塩田千春はこの6〜9月に、大阪の国立国際美術館で個展があるらしい。
大阪かぁ。

●銀座・ヴァニラ画廊。
浅葱アゲハ展。
ガリガリの少女の絵。
コンピュータで着彩されているようだが、そのフラットな塗りが
見るも無惨な少女の身体のグロさを中和させていていいのかも。

●新座・ガーディアン・ガーデン。
グラフィックアートひとつぼ展。
北村理枝子は、なんとなくやなぎを彷彿とさせなくもない写真作品だが
少女をモデルに奇妙な世界を作り出しているところがかなぁ。
こちらは老婆になるのではなく、動物に扮するのだけど。

原田俊二は「それぞれの情事」と題した連作の絵なのだけど
これがまた、獣と人が、獣のようにヤッていたりするのである。
それが絵本のような絵で描かれているところが面白い味。

●白金・高橋コレクション。
藤田桃子展。
初めて見たのだが、これもまた黒くてデカくて
抽象というのではなく、黒い雲のような固まりの中に怪物のようなのがいたり。
迫力。

●白金・山本現代。
児嶋サコ展。
相変わらずのハムスター的小動物の数々。
しかもパワー相変わらず。
絵もいいが立体がまたよくて、
小動物の後ろから大きな手が伸びて首を絞めているブロンズ像とか
下半身が女性の足になった等身大石膏像とか。

小さい作品では、
お馴染みの針のむしろになった小動物もあるし、
ワインのコルクにちょこんと小動物が向かい合わせに座って
でもその片方の陰嚢が異様にデカくて
その陰嚢をもう一方がコンパス当てて大きさを測っている(?)という、
そんなのもあって、これには惚れた。
表情がまたとても可愛いのだ。

さすが最終日、売れてたけど思わず値段を確認。
初日のパフォーマンス見逃したのが残念。

動物特集というのも、そのうちいいかもね。
愛と憎しみの動物特集。

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2008.04.16

TH新刊・奇想ジャパネスク 4/26発売!!


お待たせしました!
トーキングヘッズ叢書新刊「奇想ジャパネスク」が
いよいよ4/26ごろから店頭に並び始めます!
GWに間に合いました。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

[詳細はこちら]


●また、5/3というGW真っ最中に、なにやら大阪でトークショウらしきものに出るようです。
 わたしが。
 関西方面の方、ご興味あれば足をお運び下さい。
 [詳細]

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2008.02.16

甲秀樹、安楽寺えみ

いずれも今日より個展開催。

甲秀樹は、少々いつもより幼く無垢な感じの
少年の肖像画を眺めながら進んで行くと、
奥には黒い布で仕切られた場所が…。

その布をくぐると…きゃー!
そこにいるのは両性具有の人形!

しかもなんとも緻密に作られた股間(つまりぺ○○とヴ○○○)を、
これ見よがしに晒しているのである。

しかも……もしかして上着に隠れて見えないかもしれないが……
ほんのり膨らんだ胸が、またとても萌えさせる……!

その人形の正面に置かれているのが、
少年人形2体を絡ませたうえに、ボックスで部屋まで作り上げた大作。

しかもその部屋には、
先程の両性具有人形を描いた油絵がかかっている…!

人形2体に絵までセットになった贅沢な作品なのであった。

2/27まで、渋谷・ポスターハリスギャラリー。
http://posterharis.com/gallery/

*****

安楽寺えみは……言葉ではうまく言えないが、
ヤバさを感じさせる写真群。

杖や球体(口枷だったりするが)などを絡ませた女体だが、
なんだかヤバいのである。

表現が危険、という意味ではなく、
心の中にグサリと入ってくるというか、
危うい挑発を感じてしまうというか……。

たぶんそこにあるのは、よくあるSMとかフェティッシュとは違う、
というか、そういうのを超越した地平から出現してきた
濃厚なフェティッシュであり
それに眩惑させられてしまうがゆえに
ヤバさを感じてしまうのだろうか……。

カメラと被写体の距離感がまた、フェティッシュなんだなぁ。

3/30まで、表参道・RAT HOLEギャラリー。
http://www.ratholegallery.com/exhibition.html

*****

駆け足で両者を観た後、
堀江ケニー氏に会って新作写真などを見せてもらう。

安楽寺のがこちらに迫ってくる迫力なら、
ケニー氏のはやはり、吸い込まれていきそうな引力。

静謐な雰囲気にトリップさせられるのだな。

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2008.02.11

マキメの否ダンス-悦ダンス

久々に見たダンス。だが久々に面白いものを見せてもらった気が。
万城目純のソロダンス「solos」。

小さなスペースにピアノ一台と椅子ひとつ。
しかしそれらとダンスはほとんど関係なくて、セットは何もないに等しい。
何もない空間を、最初は力なく、円を描くようにトボトボ歩き続ける。

そこにやがて身振り手振りが加わってくるが、それはとてもじゃないが美しいダンスからはほど遠い。
そう、このダンスは、ダンスというものを徹底的に着崩したアンチダンス…というか、ダンスを喪失したダンサーの醜悪というものを前面に押し出したダンスなのだ。

顔を歪ませたりにやついたりハァハァ息をあがらせたりと、ダンサーとしてあるまじきことも客に見せつける。
てゆーか、セットはないに等しいと書いたが、大切なセットがひとつあった。
舞台の正面に据えられた一台のビデオカメラだ。

万城目はときにカメラ目線を送り、ときにカメラに向かってポーズをする。
フリルの付いた衣装とともに、自惚れを表象するその仕掛けが、ダンスをますます醜悪なものにする。

だがしかし、だからといってこの作品自体が醜悪なわけではない。
醜悪でありながら、それでも必死に身体を動かし続けるダンサーの姿の背後に、身体を動かすことの悦びが立ち上がってくるのだ。

拍手。

2/9、雪の四ッ谷「コア石響」にて

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2008.02.06

ネオ・ゴシック・ヴィジョン好評発売中!!

TH No.33「ネオ・ゴシック・ヴィジョン」好評発売中です。
おかげさまでご好評をいただいているようです!

今回は原稿があふれ、
前号より増ページしたうえに
そのうえ自社広告のページやトビラ等々まで削ったという
満杯状態です。

TH No.17「ゴシック・テイスト」を発売したときよりも
ゴシックに対する言説もいろいろ出てきて、
世間の認知度もだいぶあがったように思います。
しかしその逆に拡散しつつあるのも確か。

なので、いまこのタイミングでこそ!……というのが今回の特集です。
ゴシック・ロマンスからゴシック・ロリータ、
そして日本ではまだ知られざるゴシック的なアンダーグラウンド・アートまで
さまざまな角度から俯瞰してみました。

ご興味ある方はぜひご覧下さい!
(あまり多くの書店に置いてませんので、取扱店をいただければと思います)


===================
トーキングヘッズ叢書(TH Series) No.33
「ネオ・ゴシック・ヴィジョン」
===================

A5判208頁・定価1500円(税込)ISBN 978-4-88375-088-7
発行=アトリエサード/発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)

[主な取扱店][通信販売][通信販売(携帯用)]
[Amazonで買う][Amazonで購入(携帯用)]


「ゴシック・テイスト」発売から6年、
ゴシックは浸透が進んだと同時に、拡散しつつある。

しかし昨年も高原英理「ゴシックスピリット」や
樋口ヒロユキ「死想の血統」が発売されるなど、
まだまだ論じ尽くされていないようだ。

というか、いまだからこそ、潮流を俯瞰しながら
その先のヴィジョンを探ることができるにちがいない。

「ゴシック・テイスト」を踏まえつつ
別の角度からゴシックに踏み込んだ特集!

ゴシック精神で生き延びよ!

===================
■主な内容
===================
ダーク・ヴィジョンの饗宴
  ——悪夢と狂気に彩られたアンダーグラウンド・アートの現在
   ジョン・サンテリネロス、ギィ・ルメール、ステイシー・ランド、
   チャド・マイケル・ワード、ジェフリー・スコット、
   カルロス・バッツ、エリザベス・マグラス
  ●相馬俊樹
座談会/ゴシック・ロリータ・ニッポン
  ●小谷真理×高原英理×樋口ヒロユキ
ファンタスティックな人間関係から生まれた
ファンタスティックな服装

  ——ゴシック・ロリータという美学
   ゴシック・ロリータ誕生の背景
   ゴシックとロリータの狭間/club Cemetery 千尋インタビュー
   ゴシック・ロリータの種類とブランド解説
   海外の目から見たゴスとロリータ
     /Tokyo Decadance アドリアン インタビュー
   ゴシック・ロリータと闇への憧れ
  ●西川祥子
———————————————————
Rebirth From Underground
  ●写真:堀江ケニー/モデル:森馨・沙雪
  撮影後記・人形の白日夢●相馬俊樹
〈異色の舞台ダークメルヒェンショウを展開するユニット〉
Rose de Reficul et Guiggles
  ——絢爛で頽廃的なヴィクトリアン・アンダーグラウンド!
  ●沙月樹京
〈身体改造パフォーマー〉
BONZINインタビュー
  ——日本発の新しいゴシックの定義で、世界を絶対ひっくり返す!
  ●インタビュー・構成=樋口ヒロユキ
———————————————————
PREFACE ゴシックで生き延びよ●沙月樹京
GLGVIM COSMOS●槻城ゆう子
「GOTH—ゴス—展」
  ——現代のメメント・モリ●樋口ヒロユキ
「OTTO」——公開待たれるゴスなゾンビの
  アヴァンギャルド・ゲイ・フィルム!
少女主義的水彩画家・たま
  ——愛らしくも、闇をまとった少女たち
絵金と残酷絵——日本のゴシック●志賀信夫
『ゴシック』は、孤独な変人のように、冗談めかした悪夢に戯れる。
  ——ケン・ラッセル映画におけるゴシックな
    人々・画々についての一考察●加納星也
ゴシックを識るための本●柳喜悦
ラヴクラフトに寄せるノスタルジア
  ——「旧支配者」への憧憬●鷲沢弘志
ドラキュラの灰
  ——ジョージ・A・ロメロとゴシック映画●朝宮運河
怪奇映画は乙女と共に
  ——「闇のバイブル 聖少女の詩」他●林アサコ
イタリア映画におけるゴシック的アプローチ●柳喜悦
宇月原晴明とゴシック世界帝国●虚青裕
ゴシック絵本の世界●本多由佳
六ヶ所村の思考——宮内勝典と坂本龍一の間で●本橋牛乳
Review
  山尾悠子「夢の棲む街」●林アサコ
  中井英夫「人外境通信」●あや野
  パトリック・マグラア「失われた探検家」●朝宮運河
  ウィリアム・ゴドウィン「ケイレブ・ウィリアムズ」●市川純
  牧野修「MOUSE」●朝宮運河
  桜庭一樹「GOSICK」●市川純
  Richard Prince「Nurse Paintings」●虚青裕 ほか
———————————————————
乖離感覚の生む迷宮
  ——引き算から生まれた七里圭の美学
   「眠り姫」 「ホッテントットエプロン-スケッチ」 「マリッジリング」
  ●沙月樹京
———————————————————
SPECIAL RECOMMENDATION
  「オルフェーオ」
     ……能の様式を取り入れたバロックオペラ!●虚青裕
  「甲秀樹展」……少年人形の棲む小宇宙
  「松井冬子画集」……視痛覚のバロック
  「小山哲生展」「山口椿展」「沙村広明原画展」
     ……醜と美に耽る
  「林アサコ絵画展★艶やかなメルヘン」
     ……奇想てんこ盛りの異形者たちの狂宴
  「あや野のだんだら個展」……ゾンビ少女の快楽の園
  「ピエール・モリニエ画集」……禁じられた扉を開く●志賀信夫
  「吉本直紀監督・吸血」
     ……舞踏と吸血鬼の遭遇●志賀信夫
  「レンブラントの夜警」
     ……グリーナウェイ流の理知的な謎解きゲーム
  「古川沙織展」「朧の森に棲む鬼」「フローズン・タイム」
  「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」「すみれ人形」
TH coming art showcase/西牧徹
TH Recommendation
  「鳳鳴—中国の記憶」、小松和彦、劇団夜行館ほか
———————————————————

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2007.12.09

なんだかいろいろいろいろ……

師走になってますます慌ただしいですね……。
あれやこれや。

こやまけんいちさんその他大勢のグループ展
『クリスマスに願うこと』〜カンバスとヒトガタに封じられた少女たち〜は、
もう今日で終わってしまいましたね。。。
(@ロイサルサロンギンザ)
あの広いスペースが、とても賑やかに飾られた見応えたっぷりの展示でした。
6日間しかやらないなんて、もったいない!!
もっと時間かけて見れればよかったなぁと後悔。
http://royalsalon-ginza.web.infoseek.co.jp/gall/20071204.JPG

同じ銀座のスパンアートギャラリーの通称「アリス展」は
まだやってますね。15日まで。
これも出品作家の多い充実した展示でした。
http://www.span-art.co.jp/
TH No.32「幻想少女」でもカラー4頁で紹介してます。

さらに同じく銀座ガーディアン・ガーデンでは
チャリティー企画「お茶にしませんか?」
クリエイターのオリジナルカップ&ソーサがずらり。
上田風子さんも出してます。
http://www.recruit.co.jp/GG/

ポスターハリスギャラリーのグランドオープン第1弾
天妖〜東學 墨画展は今日からですね。1/16まで。
レセプションパーティは15日。
http://posterharis.com/gallery/index.html
妖しい和風。

映画「ホッテントットエプロン−スケッチ」
シネマアートン下北沢で12/14までレイトショウ。
昨日の初日、七里圭監督と人形作家・清水真理さんとのトークのぞいてきました。
人形ファンはもちろん必見ですね。
http://www.hottentotapron.com/
七里監督は「眠り姫」「マリッジリング」と3作も東京で同時公開中。

横浜美術館では「GOTH展」
12/22〜3/26ですね。
http://www.yaf.or.jp/yma/

横浜では、そごうで西牧徹さんがkiemquのシリーズでグループ展やりますね。
1/22〜28

NORI子の部屋第4回「年忘れ ホラーな夜……かも。」は12/26(水)
@高田馬場・タナトス6
ゲストに御茶漬海苔、野口千里、児嶋都。
忘年会もあり!
またあらためて詳報しましょう。
http://thanatos6.jugem.jp/?cid=25

大久保駅南口のカオリ座では「真珠子展〜歌声キャバレー」
12/15〜23
土日は歌声キャバレーになるとか。
展示は毎日。
あれ定休日なくなったんですか?カオリさん休みナシ??——あ、期間中だけ無休ですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/malaikanakupenda2000

Tokyo Decadance presentsのROSE PARTY
12/28オールナイト。
ロウズ&ギグルスの写真集出版を祝ってのスペシャル・パーティ。
http://www.victorian666.com/

大阪だから行けませんが
「フジイ・フランソワ展」@Oギャラリーeyes
1/7〜19
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/

とりあえず告知等々でした。。。。。。

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2007.11.26

告知・NORI子の部屋vol.3/ゴシック&ロリータ解体新書!

Thana_image05
富崎NORI氏のプロデュースでおこなっているトークライブ企画「NORI子の部屋」。
第3回は、かの「エスカルゴスキン」編集長の西川祥子さんをゲストにおこなわれます。

私は西川さんと知り合って間がなく、何度かお話しさせていただいただけなのですが
一見ぽわんとしたゴスロリさんですが、なかなか観察眼鋭いところがあるというか、怖じけずかない行動力があるというか、見方が面白い人です。。。
NORIさんがそこをどんどん突っ込んでいくトークになるのかも……と思わないでもありません。

今週の金曜(11/30)、高田馬場のタナトス6にて。19:00オープンです。
ぜひお立ち寄り下さい!

===
富崎NORIプレゼンツ「NORI子の部屋」第3回

「“ゴシック&ロリータ解体新書!”
 ——ゴシック&ロリータのお話を中心に、
  いまだから話せるあんな話やこんな話を、聞いちゃいます!!」

2007年11月30日(金)
  19:00 OPEN、19:30 START(終了予定21:30)

ゲスト:西川祥子(元エスカルゴスキン誌編集長)

料金:1500円(1ドリンク付)

ゴシック&ロリータ黎明期からそのファッションに目覚め
また、冷静な観察者としてその動向を見守り続けている西川祥子さん。
エスカルゴスキン誌は短命に終わったものの
ファッションのみならずアートや音楽など
幅広いカルチャーシーンを取りあげ、いまだ伝説的に語られます。
その西川さんに、NORIさんがいろいろ聞いちゃいます!!

NORIさんからのメッセージ
「ゴスやロリィタのお洋服着てないと参加しにくい・・
 というお話も聞きますが、そんなことありませんよ〜。
 お仕事の帰り、学校帰りに普段着でお気軽に参加して下さいね」

詳細はhttp://thanatos6.jugem.jp/?cid=25

予約はこちら→[PC用][携帯用]

場所:東京・高田馬場・タナトス6
[地図][テキスト版場所案内(携帯向け)]


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2007.11.23

上田風子展@スパンアートギャラリー

Fuco
相変わらずこの少女たちは、無邪気にたわいもない遊戯にふけっている。
だが、「アクアリウム」というテーマが掲げられたのを見て、
月並みな言い方だが、
この少女たちは無意識の深海を泳いでいたのだと思い当たる。

たとえそれが「アクアリウム」というテーマの作品でなくとも、
茫漠とした背景は、距離感を喪失させる深海の水の揺らめきにも似ているように思え、
またスカートの内側など影の部分の青い色も
深海という場所の表裏を喪失した浮遊感を想起させる。

そしてそもそも、画面に飛散させられたしぶきは、
われわれがその深海の様子を汚れた窓から覗く訪問者であることを知らしめるのである。

まぁ、でも、そんな妄想はさておき。

今回の個展のふすまの作品は必見である。
両面に絵が描かれたふすま8枚で、小部屋を作ってしまったのである。
その内側に入れば、まさに上田風子の深海の宇宙を遊泳する気分に浸れるであろう。
この作品は大作であるがゆえ、
ここで見逃したらどこかで会えるという保証はまったくない。
迷わず銀座に足を運ぶべき。

12/1まで。

上田風子HP
http://www.geocities.co.jp/uedafuco/
(NEWSのページにふすま作品の写真あり。色はもっと青く鮮やか)

スパンアートギャラリーHP
http://www.span-art.co.jp/

ちなみにTH No.32「幻想少女」
カラー含めて10ページにわたって上田風子氏の記事を掲載しています。

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