アーキラボ
年も暮れの暮れになってかなりどったんばったん忙しくなってしまった。年明けは死にそうである……。
サーバーの移転を予定しているのに、、、。
さて建築の展覧会である。
建築の展覧会というと、もちろん実物を持ち込むことはできないので、模型とかデッサンとか、そういうのがおのずと中心になる。
だが、建築の専門家ではなく、構造がどうのとかにあまり興味がないというか、よくわかっていない者にとっては、よっぽど突飛なものでないと模型とかは退屈なものでしかなかったりするんだよね(私の場合)。
その点、過去に観た中では、東京オペラシティアートギャラリーでのジャン・ヌーベル展や、安藤忠雄が会場構成をした東京都現代美術館のルイス・バラカン展などは、実物の醍醐味を体感できるような斬新な工夫が施された面白いものだった。
で、今週始まった森美術館の「アーキラボ」も、作家の個展ではないのでヌーベルやバラカンのときのような非常に斬新な試みが見られるわけではないが、それでも広いスペースを有効に使った変化の富んだ展示で楽しめた。
いや、正直なところ、あんまり期待してはいなかったんだけどね。
でも、言えることは、たとえ模型であっても、面白いのは面白いってことかな。
50年代以降の建築をコレクションしているが、50〜60年代のユートピア幻想に彩られたものたちが新鮮な驚きを与えるし、80年代の脱構築ものに懐かしさを感じてしまうのは……うーん、時代は変わったってことなのかなぁ……。
いまはもう、人を圧倒するものを「建てる」時代ではないでしょ、という気がちょこっとしていて、その点、やはり安藤忠雄などをリスペクトしてしまうのだけれど、そうした部分があまり感じられなかったような気はする。が、面白かったですよ。
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