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2005.02.18

ただいまTH編集中

1週間くらい前に、新宿ルミネ2のブックファースト(青山ブックセンターのあとに入ったところだ)に行ったら、改装中でシャッターが降りていた。
ルミネ1のブックファーストは方向違いだったので、あきらめて帰ってきてしまったのだが、
どうやらルミネ2店は4階から5階に移動して、4階にはヴィレッジヴァンガードが入るらしい。
VVついに新宿進出。
新宿南口はタワーレコードの書籍売場が面白いのだが、10階(たしか)まで上らなきゃいけないところが……。
そういえばマイシティの山下書店がなくなってしまいましたね。
実は新宿のジュンク堂はまだ行ったことがない。

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2005.02.12

痕跡——戦後美術における身体と思考

東京国立近代美術館
要は、作品そのものはもちろんだけど、作品が作られた過程やコンセプトがユニークだったりするものを集めました、といった感じだろうか。だいたいのところ。
それゆえ、作品だけを見ても、なんじゃこりゃ、っていうのも少なくはないのだが、そこは、ほぼ全点に詳しい解説(と作品の選んだ理由とかそんなことまで)が付けられ、勉強になる展覧会である。
ただ、作品を見ずに解説だけを読んでいきがちなので、最初はとりあえず解説読みを中心に一周して、そうしてから今度は作品だけを眺めて一周するというのが、よいかも。
「なんじゃこりゃ」は多いが、解説を読んで「へーなるほど」というのも少なくない。
解説されなきゃ理解できないのって、アートとしてどーよ、って基本的には思うけど、この展覧会に関しては、作品成立のための文脈を理解することは重要だろう。
なにしろ、それが生み出される過程も作品の一部になっているものたちなのだから。

作品は60〜70年代のものが中心というのも、時代の空気を反映しているだろう。
具体の作品が多く、また、有名な作家でも本流と見なされないもの——辰野登恵子の昔の作品とか、ウォーホルのおしっこ絵画とか——が見れたのもうれしい。
あと印象的だったのはマリナ・アブラモヴィッチとかメル・ボックナーとか野村仁とか榎忠(頭・顔の半分の毛を剃って=“半刈り”にして“ハンガリー”に行く)あたりかな。
2月27日まで。

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2005.02.01

森山新宿荒木展

東京オペラシティ アートギャラリー
個性の違う写真家同士のガチンコ対決。
展示そのものにどれがどちらの作品か明示されていないので、かえってふたりの視線の違いを意識させる。
表現の感触・色合い・肌触りはちがえど、そこに写し出されるのは、猥雑でいかがわしさと欲望が充満する新宿の姿。
人間たちの力強くエロティックななまめかしさ。
——というのを見た翌日(昨日のことなのだが)筑紫哲也の番組で、新宿・歌舞伎町の風俗関係の特集をやっていた。
取り締まり強化によって、この半年あまりで急速に人が去り、街のエネルギーがなくなっていってしまっている……というレポートもあり、森山・荒木にシャッターを押させ続けた新宿が消えていこうとしているのなら、それはものがなしい。
彼らが撮ってきた写真の魅力は、やはり、猥雑な部分から湧き出てくるエネルギーにあったと思う……。
それは「昭和」という時代の魅力なのだが、「昭和」もかろうじてテーマパーク的に温存されるだけの存在になってしまいつつあるからね。
……嘆いてもしょうがないけど。

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