VOCA展2005
春、そろそろ桜の季節といえば上野のVOCA展。
さすがに桜にはまだ早いけどね。
こういう若手向けの選抜展は、日頃不勉強な私にはいろいろと意外なものに出会えてうれしい。
たとえピカソ展でもピカソにしか出会えないが、こういうところでは意外な出会いが期待できるからね。
(しかも空いているし)
VOCAは、40歳以下の作家の平面作品ということ以外の制限を持たないが、
それがかえって凝り固まった頭をほぐすのにいいように思う。
工藤麻紀子、澤田知子、町田久美など比較的なじみのある(私には)名前も見られたが、
今回気に入った出会いが得られた作品をいくつか記しておくと、
齋藤芽生:都市の光景をそのガジェットの組合せで花輪の形で暗示したユニークさ。
山口智子:やっぱ、こういうドローイング、好きみたいです。大胆な筆のタッチのポートレイト。
城田圭介:キャンパスの中央にカラーの風景写真、その回りにその風景を空疎に延長するモノクロのアクリル画。カラー写真の回りに広がっているだろう雑然とした風景が、アクリルの抽象に回収される。不思議な幻想的風景。
VOCA賞を受賞した日野之彦は、幼児的な居心地の悪さが目眩を誘う。
30日まで、上野の森美術館。
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コメント
こんばんは。
VOCA展、いろんな方の感想を拝見してみたいと思っていたところにこちらで記事を見つけまして、さっそくTBさせていただきました。
たくさんの斬新な作品を拝見できて満足してます。
投稿: DADA. | 2005.03.28 21:05