トレヴァー・ブラウン@タコシェ
トレヴァー・ブラウン[→No.21、No.19のメディカルアートの記事]の手製本販売と原画展が、
等京・中野のタコシェにて開かれます。4/2〜15。
また、東京・町田市南成瀬のなるせ美術座では、4/9まで、佐伯俊男[→No.23]の個展が開かれています。
今日までの代表作をも網羅した展覧会です。
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トレヴァー・ブラウン[→No.21、No.19のメディカルアートの記事]の手製本販売と原画展が、
等京・中野のタコシェにて開かれます。4/2〜15。
また、東京・町田市南成瀬のなるせ美術座では、4/9まで、佐伯俊男[→No.23]の個展が開かれています。
今日までの代表作をも網羅した展覧会です。
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「秘すれば花——東アジアの現代美術」と「ストーリーテラーズ——アートが紡ぐ物語」の2つが同時開催。
後者は絵本の絵のようなチラシだったので、
前者の付け足しみたいな感じで絵本の絵が飾ってあるのかな、と思い込んでいたら、
なんとまぁ、ずっしりどっしり。超満腹です。
東アジアの方は、まだ肩の力抜いて見ることができる。
シュ・ビンの「鳥」の文字をモチーフにしたインスタレーションとスゥ・ドーホー(1/24の記事参照)の家の作品とソン・ジョンウンの美しい庭のような作品が、なんだが一体化しているのが面白い(庭の前の家の上を鳥が飛ぶ)。
光に満ちた影のない空間を木箱に閉じ込めた奈良美智や、家具が天井に逆さに取り付けられたリン・シュウミンなども印象的。
やっぱアジアはいいね。
対して「ストーリーテラーズ」は、予想に反して重々しいというか、痛々しくて暗いのが多いのはなぜだ。
あっけらかんと笑わせてもらえる作品も欲しい気が。
しかもビデオ作品が多いので、それなりに見るのに時間がかかります。
イケムラレイコと鴻池朋子は、mot annualでも見られた顔ぶれだが、どちらかといえばもこっちの展示の方が好きかな。
だけど全体的にはコンセプチュアルなものが多くて、ウィリアム・ケントリッジのアニメとか、面白いものもあるけど、「で、何?」というのも多かったなぁ。
森美術館で始まったばかり。6/19まで。
ちなみに今回展示されているマイケル・リン(林明弘)やリー・ミンウェイ(李明維)は「No.20中華モード」で取り上げた作家ですね。
森美術館は夏には中国の現代美術を取り上げるのだが、そこに登場するシー・ヨン(施勇)、シュー・ジェン(徐震)、ヤン・ジェンジョン(楊振忠)、ジョウ・ティエハイ(周鉄海)といったアーティストも「中華モード」で紹介しています(巻頭カラー)。
それらが東京に集結するなんて、夢のよう……こちらも楽しみです。
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VOCA展同様、いろんな果敢な絵画に出会える春の風物詩(?)。
TH Seriesの発行時期の関係でいつも誌面で紹介できないのが残念。
黙示録的な廃墟っぽいのやら、おとぎ話的のやらがやはり目に付くが、
私としてはそうした明白な物語性に寄りかからないものがいいなぁ。
またVOCA展とちがって年齢制限はないのだが、歳と果敢さは反比例するわけではない、
というのも確認できて、勇気づけられるというか。
昨年は上田風子(TH No.23で紹介)がVOCAとこの奨励展の両方に名を連ねていたが、
今年は日野之彦にここでも出会えた。TH No.22で触れた小西真奈もいる。
損保ジャパン東郷青児美術館にて。4/14(木)まで。
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「ただ今、製作中!」とサブタイトルにあるとおり、ただ完成作品を展示するのではなく、制作過程にもスポットを当てた展覧会。
絵画・彫刻・インスタレーションなど、手法も年齢も異なる6人の作家が、スケッチや制作過程の写真などと合わせて紹介されている。
入口を入ってすぐに目に飛び込んでくる、柱と壁を覆った赤い水玉は、吉田亜世美がボランティアとともに公開制作した作品。
建畠覚造の波打った曲線が印象的な彫刻は、波形に切り抜いた合板を張り合わせたものだと知ってビックリ。
今日は青木野枝のギャラリートークもあったが、鉄という素材を使って空気や水のような不定型なものを表現しようとする青木の作品は、素材が鉄という人工物なのに、いつもなぜか心に安らぎを感じさせる。今回のインスタレーションも例に漏れない。裁断した後もなまなましい鉄の切り口に、ぬくもりを覚える。
例によって岡崎乾二郎の絵は、理屈(=物語のような長いタイトル)と感性(=抽象的な絵)とのみごとな融合/コントラスト。
井上尚子のスチルの本棚で作った茶室のような空間(香りがいい)、荻太郎の力強い絵画も印象的だった。
練馬区美術館は、しばしばこういう意欲的な展覧会を見せてくれる。
パネルに、観客の書いたアンケート(感想)が貼り付けてあるのも面白かった。
会期も終わり間近で、吉田亜世美の制作現場などが見れなくて残念とか思っていたが、こうした感想を読めるのは、会期終わりならではって感じで、これは得した気分。
3/31まで。
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同じく4/2までの銀座での個展をもうひとつ。
西村画廊での町田久美展。
「No.21 少女傍若無人」でも、「ホラードラコニア・澁澤龍彦少女小説集成」の挿絵画家のひとりとして紹介した町田久美。
太い墨の線で、ワンポイントのように赤や白が入っていたり、ちょっとだけグレイに塗られた部分がある程度という、独特のモノトーンの作風。
だが実際には、雲肌麻紙という、うす茶色の和紙の上に描かれており、地は白ではない。
その上に白い絵の具を塗ることによって、白という色が非常に色めき立つ。
白というのは多くの場合「地」とイコールで、何もない空間を意味するものだが、ここではちがうのだ。
そのコントラストの味わいは、実際に絵を見ないとなかなかわからないだろう。
(和紙の微妙なうす茶色が、写真だとなかなか再現されないからだ)
その和紙の上に、妖しくシニカル&ブラックな大正風(?)世界が飄々と展開する。
そういえばこの人の描く人物も、人形みたいだし、実際に人形として描かれたものもある。
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幻想的な作風の作家が多い(と思う)銀座の青木画廊。
前を通りかかると、人形作家の山本じんの個展がやっていたので、吸い込まれるように中へ。
2フロアを使い、旧作から新作まで並ぶ、画廊スペースとしては結構見ごたえのある個展。
山本じんの作品をこの目で見たのは、たしか東京都現代美術館の「球体関節人形展」が初めてだったので
木のケースなどに入った、昔の作品(四谷シモンを彷彿とさせる)を見ることができたのはうれしい。
新作(だぶん)の白い人形オブジェは、纏足のようにちいさな足が可愛らしいというか、痛々しいというか、フェティッシュな印象。
もちろん繊細なタッチのドローイングもあり。4/2(土)まで。
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横浜美術館。終了前日の20日にようやく観賞。
元の作品と影響を受けた作品を対比させたものとしては、東京国立近代美術館の琳派展などが思い浮かぶが、
琳派展は少々強引にでも美術史の流れを再構築しようというアジテーションが感じられたが、
このデュシャン展はそのあたりが弱いというか、
デュシャンにオマージュした作品を並べて、その先にどんな可能性が生み出されたのかが見えて来ず
デュシャンで芸術は終わってしまった、という閉塞感をやたら感じてしまったのは、どうしてだろう。
(結局どれもデュシャンのオーラに負けてしまっていると言えるし、
だいたい、デュシャンの作品をモチーフにしたからといって、それは単なる戯れに過ぎず、
元のデュシャンの作品と比較対照する価値があるのかどうかよくわからない作品も散見された)
どちらかといえば、デュシャン以降ではなく、デュシャン以前、もしくはデュシャンと同時代との比較から
どのようにデュシャンが生まれたか検証してもらった方が面白かったような気がしたんだが。
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春、そろそろ桜の季節といえば上野のVOCA展。
さすがに桜にはまだ早いけどね。
こういう若手向けの選抜展は、日頃不勉強な私にはいろいろと意外なものに出会えてうれしい。
たとえピカソ展でもピカソにしか出会えないが、こういうところでは意外な出会いが期待できるからね。
(しかも空いているし)
VOCAは、40歳以下の作家の平面作品ということ以外の制限を持たないが、
それがかえって凝り固まった頭をほぐすのにいいように思う。
工藤麻紀子、澤田知子、町田久美など比較的なじみのある(私には)名前も見られたが、
今回気に入った出会いが得られた作品をいくつか記しておくと、
齋藤芽生:都市の光景をそのガジェットの組合せで花輪の形で暗示したユニークさ。
山口智子:やっぱ、こういうドローイング、好きみたいです。大胆な筆のタッチのポートレイト。
城田圭介:キャンパスの中央にカラーの風景写真、その回りにその風景を空疎に延長するモノクロのアクリル画。カラー写真の回りに広がっているだろう雑然とした風景が、アクリルの抽象に回収される。不思議な幻想的風景。
VOCA賞を受賞した日野之彦は、幼児的な居心地の悪さが目眩を誘う。
30日まで、上野の森美術館。
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東京都現代美術館。
カンヅメ状態が終わり、終了間近の展覧会へそそくさと。
「愛と孤独、そして笑い」とは、イチハラヒロコがメンツにいるというのに、あまり面白くない地味なタイトルだが、
中身は結構楽しめた。面白い。
チラシのメインヴィジュアルにも使われている澤田知子は、
さまざまな髪型・服装等で扮装したセルフポートレイトを撮る作家だが
今回はそれを集合させた卒業写真(かな?)がメイン。
制服や背景を変えたものが何パターンもあるのだが、
スカートの丈がそろっていてきちっとしたものから、まちまちで乱れた感じのものまで
その学校の校風さえ思い起こさせる細工が面白い。
イケムラレイコは、絵もいいが、彫刻も目を引いた。しっぽがよい。
引き出しの中にさまざまな秘密の告白をしまい込んだ嶋田美子の作品は、結構痛々しい。
見てはいけないものを見る好奇心と罪悪感。
綿引展子。和紙の温かさ。強烈な色彩。単純で力強い表現。
鴻池朋子。「少女×傍若無人」にも掲載した作品の現物を初めて見たが、やはり現物はいいね。
それにこんなに大きいとは。キツネたちの中から少女の足だけがのぞいているのが彼女の作品の特徴。
黒い空間に照明をあてて、神秘的とも言える雰囲気の中に展示された作品もあったが
ん〜〜〜、そんなに空間に凝る必要はあるかなぁ、という気もした。
絵だけで勝負して欲しいなぁ。
「恋する美術だ。」など言葉のインスタレーションで知られるイチハラヒロコは、
制作までの過程を記録したノートをインスタレーション。
言葉の作品だけだと、作品との間にちょっと距離感を感じたりするところもあったが
インスタレーションのおかげでその距離感が結構なくなったかもしれない。
今月21日まで。
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ほとんどカンヅメ続いてます。
どこよりも早い次号予告。
トーキングヘッズ叢書No.23「昭和幻影絵巻〜闇夜の散歩者たち」(まだとりあえず仮題)
昨今の昭和ブームに闇への憧憬を読み取る特集号。
■巻頭カラー頁
▼闇を愛でる絵師たち=山本タカト・佐伯俊男・丸尾末広・上田風子(16P)
▼実相寺昭雄監督・京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」、実相寺監督「鏡地獄」
(以上、今年公開映画)
▼実相寺演出「魔笛」〜実相寺にかかるとオペラもこうなる!
▼アングラ演劇ポスター
▼近藤聡乃「はにこわ虫」
■対談/実相寺昭雄×柳家喬太郎「乱歩、ウルトラマン、古典の演出」
■無時代の帝王・実相寺昭雄▼実相寺監督はこうしてガシャポンにはまった
■昭和・探偵・科学〜乱歩
■中井英夫「虚無への供物」×三島由紀夫「禁色」▼山口椿▼山崎俊夫▼団鬼六双六
■伊藤潤二が“死ぬほど好き〜!!”▼異端学者研究ファイル〜諸星大二郎×星野之宣▼いがらしみきお「sink」の不気味
■束芋〜にっぽんのダークサイド▼森山新宿荒木展
■闇夜に浸るレビュー=江戸川乱歩/小栗虫太郎/寺山修司/芥川龍之介/唐十郎/呪怨/花輪和一/山岸凉子/スズキコージ/赤瀬川原平/つげ義春/あがた森魚/ウルトラQ/盲獣/クレヨンしんちゃん他
■recommend=伊藤桂司/中国語圏映画2004ベスト10/パリ・オペラ座/2004年舞踏総括/コンテンポラリー・ダンス評他
(以上、予定のものもあり)
てな感じです。176ページ、予価1238円+税。3月下旬ごろ店頭に。詳しくは来週後半くらいにhttp://www.a-third.comにアップできると思います。
乞うご期待。
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