デュシャン展
横浜美術館。終了前日の20日にようやく観賞。
元の作品と影響を受けた作品を対比させたものとしては、東京国立近代美術館の琳派展などが思い浮かぶが、
琳派展は少々強引にでも美術史の流れを再構築しようというアジテーションが感じられたが、
このデュシャン展はそのあたりが弱いというか、
デュシャンにオマージュした作品を並べて、その先にどんな可能性が生み出されたのかが見えて来ず
デュシャンで芸術は終わってしまった、という閉塞感をやたら感じてしまったのは、どうしてだろう。
(結局どれもデュシャンのオーラに負けてしまっていると言えるし、
だいたい、デュシャンの作品をモチーフにしたからといって、それは単なる戯れに過ぎず、
元のデュシャンの作品と比較対照する価値があるのかどうかよくわからない作品も散見された)
どちらかといえば、デュシャン以降ではなく、デュシャン以前、もしくはデュシャンと同時代との比較から
どのようにデュシャンが生まれたか検証してもらった方が面白かったような気がしたんだが。
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