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2005.03.29

東アジア@森美術館

「秘すれば花——東アジアの現代美術」と「ストーリーテラーズ——アートが紡ぐ物語」の2つが同時開催。
後者は絵本の絵のようなチラシだったので、
前者の付け足しみたいな感じで絵本の絵が飾ってあるのかな、と思い込んでいたら、
なんとまぁ、ずっしりどっしり。超満腹です。

東アジアの方は、まだ肩の力抜いて見ることができる。
シュ・ビンの「鳥」の文字をモチーフにしたインスタレーションとスゥ・ドーホー(1/24の記事参照)の家の作品とソン・ジョンウンの美しい庭のような作品が、なんだが一体化しているのが面白い(庭の前の家の上を鳥が飛ぶ)。
光に満ちた影のない空間を木箱に閉じ込めた奈良美智や、家具が天井に逆さに取り付けられたリン・シュウミンなども印象的。
やっぱアジアはいいね。

対して「ストーリーテラーズ」は、予想に反して重々しいというか、痛々しくて暗いのが多いのはなぜだ。
あっけらかんと笑わせてもらえる作品も欲しい気が。
しかもビデオ作品が多いので、それなりに見るのに時間がかかります。
イケムラレイコと鴻池朋子は、mot annualでも見られた顔ぶれだが、どちらかといえばもこっちの展示の方が好きかな。
だけど全体的にはコンセプチュアルなものが多くて、ウィリアム・ケントリッジのアニメとか、面白いものもあるけど、「で、何?」というのも多かったなぁ。

森美術館で始まったばかり。6/19まで。

ちなみに今回展示されているマイケル・リン(林明弘)やリー・ミンウェイ(李明維)は「No.20中華モード」で取り上げた作家ですね。
森美術館は夏には中国の現代美術を取り上げるのだが、そこに登場するシー・ヨン(施勇)、シュー・ジェン(徐震)、ヤン・ジェンジョン(楊振忠)、ジョウ・ティエハイ(周鉄海)といったアーティストも「中華モード」で紹介しています(巻頭カラー)。
それらが東京に集結するなんて、夢のよう……こちらも楽しみです。

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