ゴッホvs椿会
別に比較しようと言うわけでは。
たまたま書こうとしたネタがこのふたつだったので。
ゴッホ展@東京国立近代美術館。
平日昼間でも人人人でその人気ぶりはさすがにスゴイが、ゴッホはなぜかあんまりありがたみを感じないんだよね。
確かに、絵の真っ正面に陣取ったとたんに絵筆の線が急に活き活きと色めき立って驚かされるのだが、それでもズッシーンとくるものを感じたことはない。
期待しすぎなのかしらね。
画集などを見ながら、ゴッホの現物を見たらとんでもない衝撃があるんじゃないかという幻想を、いつのまにか作り上げてしまっているところはあると思う。
その点……と言って比較するわけではないが「椿会展2005」@資生堂ギャラリーの方が刺激的だったかも。
鉄なのに柔らか、鉄なのに軽々しい、不思議な空間を生み出す青木野枝。
今回の作品は、地面に置かれた塊だが、発泡スチロールが置いてあるのかと思いました。
山本直彰の、白の中に何かが透けて見えそうな物語性。
辰野登恵子、不思議なんですよね、特別な形象があるペインティングではないのに、一目見ればこの人の作品だとわかる。力強さと不安定さと何かが混濁したあいまいさ。そこから立ち上がる形。
出品作家はその他全9人。
椿会おなじみの面々だが、新しい驚きがあった。
ゴッホは5/22、椿会は5/29まで。
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