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2005.05.28

ああっこれは行きたいが…着生芸術(児嶋サコ他)@京都

ん〜〜〜悔しい。京都である。
「着脱可能な美術としての衣服、身体への問いかけとしての美術表現の提示」というコンセプトのもと、京都芸術センターで「着生芸術」という展覧会が開かれるそうである。(6/4〜26)
ギャラリー北とギャラリー南の2箇所で、現代美術と衣服が対峙する(たぶん)。
No.21No.22で取り上げた児嶋サコ氏も出品。
児嶋氏からいただいたDMには「真面目なDMですが、なんだか愉快なメンバーです」と書き添えられていて、ドラァグ・クイーンがらみの対談やライブなども予定されているらしい。
うぅこの時期は……。なんとも残念。
関西方面の常連寄稿者等々で見た方はどんなんだったかお教えください。
京都造形芸術大のページですが、[案内]があります。

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2005.05.21

映画版・姑獲鳥の夏

「昭和幻影絵巻」の巻頭でも紹介した実相寺昭雄監督の「姑獲鳥の夏」が、7/16ロードショー公開される。
私は京極堂シリーズの良い読者ではないので、その熱狂的ファンがどうこの映画を観るのかはよくわからない。
ただ、CGなどを使わない「見せ物小屋のせこさ」(加藤礼次朗、「昭和幻影絵巻」でのインタビューより)といった“実相寺テイスト”に惹かれる者なら、十二分に楽しめること間違いないだろう(決して皮肉ではなく)。
クレジットの背景に使われる昔の街並みのモノクロ写真(しかも逆版)とか、紙芝居だとかそこここに実相寺好みだなぁと思わせる要素が転がっているのだ。
実相寺はいわゆる現実的な「リアル」を求めない。のぞきからくり的なアナログな作り物感覚で観る者を楽しませる。
それにしても、あの原作がよくぞこの時間におさまったと思う。
(が、密度は濃いので原作は読んでおいた方がより楽しめるかも)
いしだあゆみが迫力。

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あいたたたたた@ヴァニラ画廊

銀座のヴァニラ画廊の河上ヨシタカ「イチリヅカ」展。
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女子高生をモチーフにした、超リアルなCG作品。
アニメ的にデフォルメされているとかそういうことはなく、実在の女子高生そのもの。
しかもその女子高生は、まぶたを糸で縫いつけていたり、頬にカッターの先で○×を書かれたり、皮膚の下に針金を通されたりと、あいたたたたな状態なのである。
完全に槍が身体を貫通しているとか、そこまでのシチュエーションではなく、なんか、やったらできそうなところがまた、リアリティあるというか。
ただ女子高生モチーフというのは、ありがちな感じなので、この先どう展開していくかが楽しみである。
28日(土)まで。

なお、ヴァニラ画廊関連イベントとして、7/17にサディスティック・サーカスが開かれるとのこと。
あやし〜〜〜くて毎年気にはなっているのだが。
これもたぶん、あいたたたたたなんだろうな、ぜったい。

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2005.05.16

実相寺オペラ「魔笛」放送予定

昨日(5/15)、NHK教育で実相寺昭雄・演出のオペラ「魔笛」のダイジェスト版放映がありました。
23号にイメージイラストを掲載した衣装の現物は実は私は初見だったのですが、なんかスゴイというか、着ぐるみショーオペラというか。
怪獣も出てくるし。
フルヴァージョンは、6月17日(金)にNHK-BS2で放映(0:30〜03:59)されるとのこと。

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2005.05.13

人が少ないぞベルギー象徴派展

Bunkamura=おばさんというイメージはいつできあがったのだろう??
その中のザ・ミュージアムもおばさん達にもまれながら……というイメージがないではないが、それがどの展覧会だったかはよく覚えてない。単なる思い込みか?
で、この「ベルギー象徴派展」もおばさんにもみくちゃ覚悟で日曜午後に出かけたのだが……ああ、なんてゆとりある空間……いやもちろん人は入っていたのだが、混んでるのを覚悟していたので、拍子抜けというか。
でもこの展覧会が空いているのは寂しいなぁ。
この、闇と死と背徳に取り憑かれた者たち、しかもその表現はおどろおどろしいのではなく、どこか滑稽である。
これは見なきゃいかんでしょ。ゴッホ見るよりいいかも。
もちろん、アンソールもいる(だけど残念ながらどっかで見た絵)
6/12まで。途中のブックファーストに寄れば前売りが買える(100円おトク)。

なお、Bunkamuraザ・ミュージアムは、このあと、レオノール・フィニ、ギュスターヴ・モローと続く。
これらも楽しみなり。

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2005.05.10

針穴&人形@銀座

不思議な静けさをたたえた幻想的な風景。
何百年もの時がそこで止まってしまっているよう……。
これが現在のパリの写真だとは驚く。
正体は針穴写真。
うっすらとぼやけて、近距離から遙か遠くまで同じようにピントが合う。
撮影時間が長くなるから、人や車など、動くものは画面から消える。
……それが不思議な静けさの原因。
現実の空間とは思えない、デカダンな雰囲気が味わえます。
「田所美惠子・針穴写真展」東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて。5/29まで。

同じく銀座のヴァニラ画廊ではMAYUKAと森馨の人形展。
どちらかというとふっくら繊細な森馨と、どちらかというと大胆で退廃感のあるMAYUKA。
持ち味の異なる二人展。
人間の消えた針穴写真の主人公は、やっぱり人形だよな——ふたつのギャラリーを巡ってそう思ったり。
5/14まで。

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2005.05.08

アール・デコ@東京都美術館

庭園美術館は旧朝香宮邸であり、アール・デコ様式に和のテイストを付加した建物として有名。
建物自体も見どころがあるし、小さな部屋をぐるぐる回って歩くことになるので、なかなか作品に集中できないこともあったり。
まぁ、ヨーロッパあたりはそういうとこが多いんだどうけど。
てなわけで、アール・デコつながりで、庭園美術館の余韻が醒めないうちに、東京都美術館のアール・デコ展に。
わりと小物が多く(価値的に、ではなく、そのものずばり大きさのこと)、
宝飾品とかにほとんど興味のない、というか宝飾品は美しいのがあたりまえであって、わざわざ拝むものではなかろう、とちょっと思っていたりする私にとっては少し物足りない感じもあったりしたのだが(ポスターとかも見慣れたものばかりだし)、映画のセットのように設けられたストランド・パレス・ホテルの階段室の再現は、とても迫力だった。
光の洪水。そして何よりも回転ドアの意匠。
未来へのトビラ、といった雰囲気。いいなぁ。
6/26まで。

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2005.05.05

アンソール@東京都庭園美術館

アンソール@庭園美術館
Bunkamuraとここで、同時期に、ベルギー変なもの大集合である。
死を愛でるゴシック的幻想大好きな人間には必見かな。
アンソール展の方は、初期から晩年までの足跡を網羅したもの。
それはそれで面白いが、初期のものを揃えたおかげで、晩年のガイコツものが物足りなくなってしまったのは、ゴシック者としてはちょっと物足りないところもあるか。

しかし、1920〜30年以降の晩年の絵画は、そのフヌケたいいかげんな感じがたまりません。
「断末魔のキリスト」という絵は、ピンクの十字架に、下手な少女マンガのようなフヌケた顔をしたキリストが張り付いている。
全然その顔は来るしそうじゃない、というか、苦も楽も超越してしまったんだね、アンソールは。きっと(想像だけど)
色合いも締まりがなくてフヌケだしね。
「艶めかしいキリスト」の絵も、太陽は吐いてるし、周りの人間(仮面?)は鼻血出したりしてるし、楽しいです。
東京都庭園美術館。6/12まで。

なお、帰りに目黒の古本屋を覗いたら、目黒区美術館の招待券があったので、ゲットしてそちらも回る。
「書家・豊道春海と彫刻家・後藤良」ということで、目黒不動尊ゆかりのふたりの展覧会。
豊道春海は、いまの教育に書道を定着させた書家の大家で、「文部省」の看板とか見せられると、ははぁとひれ伏せてしまう(笑)。
さすがにどでかい大作がないのは残念だったが、ビデオも流れていたし、楽しめた。5/22まで。

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2005.05.04

狂えるお嬢様ら大会@新宿ウルガ

ゾンビロリータ団長企画・超個性的ギャル炸裂バンド大集合、とのことで硬軟盛りだくさん。
ゾンビロリータ[see TH No.21]は実はこれが初見。
団長が作詞作曲演出を手がけているとのことだが、ニセ女子高生達のキャラ立ち具合はすごいなぁ。
バザーとかもやっているし、場つなぎのコントも……だし、いいかげんだけど楽しい学芸会的ノリの雰囲気がまた“女子高生”っぽくていい、と言えるんだろうな。
……とか、なに冷静っぽい感想書いるんだろう。
ゾンロリの舞台そのものは、ニセ女子高生達が途切れなく入れ替わっては絶叫しまくる演出が気に入りました。
5/3。thanks to あや野[ぐしゃ人間&ゾンビロリータ]

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