映画版・姑獲鳥の夏
「昭和幻影絵巻」の巻頭でも紹介した実相寺昭雄監督の「姑獲鳥の夏」が、7/16ロードショー公開される。
私は京極堂シリーズの良い読者ではないので、その熱狂的ファンがどうこの映画を観るのかはよくわからない。
ただ、CGなどを使わない「見せ物小屋のせこさ」(加藤礼次朗、「昭和幻影絵巻」でのインタビューより)といった“実相寺テイスト”に惹かれる者なら、十二分に楽しめること間違いないだろう(決して皮肉ではなく)。
クレジットの背景に使われる昔の街並みのモノクロ写真(しかも逆版)とか、紙芝居だとかそこここに実相寺好みだなぁと思わせる要素が転がっているのだ。
実相寺はいわゆる現実的な「リアル」を求めない。のぞきからくり的なアナログな作り物感覚で観る者を楽しませる。
それにしても、あの原作がよくぞこの時間におさまったと思う。
(が、密度は濃いので原作は読んでおいた方がより楽しめるかも)
いしだあゆみが迫力。
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