針穴&人形@銀座
不思議な静けさをたたえた幻想的な風景。
何百年もの時がそこで止まってしまっているよう……。
これが現在のパリの写真だとは驚く。
正体は針穴写真。
うっすらとぼやけて、近距離から遙か遠くまで同じようにピントが合う。
撮影時間が長くなるから、人や車など、動くものは画面から消える。
……それが不思議な静けさの原因。
現実の空間とは思えない、デカダンな雰囲気が味わえます。
「田所美惠子・針穴写真展」東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて。5/29まで。
同じく銀座のヴァニラ画廊ではMAYUKAと森馨の人形展。
どちらかというとふっくら繊細な森馨と、どちらかというと大胆で退廃感のあるMAYUKA。
持ち味の異なる二人展。
人間の消えた針穴写真の主人公は、やっぱり人形だよな——ふたつのギャラリーを巡ってそう思ったり。
5/14まで。
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