アンソール@東京都庭園美術館
Bunkamuraとここで、同時期に、ベルギー変なもの大集合である。
死を愛でるゴシック的幻想大好きな人間には必見かな。
アンソール展の方は、初期から晩年までの足跡を網羅したもの。
それはそれで面白いが、初期のものを揃えたおかげで、晩年のガイコツものが物足りなくなってしまったのは、ゴシック者としてはちょっと物足りないところもあるか。
しかし、1920〜30年以降の晩年の絵画は、そのフヌケたいいかげんな感じがたまりません。
「断末魔のキリスト」という絵は、ピンクの十字架に、下手な少女マンガのようなフヌケた顔をしたキリストが張り付いている。
全然その顔は来るしそうじゃない、というか、苦も楽も超越してしまったんだね、アンソールは。きっと(想像だけど)
色合いも締まりがなくてフヌケだしね。
「艶めかしいキリスト」の絵も、太陽は吐いてるし、周りの人間(仮面?)は鼻血出したりしてるし、楽しいです。
東京都庭園美術館。6/12まで。
なお、帰りに目黒の古本屋を覗いたら、目黒区美術館の招待券があったので、ゲットしてそちらも回る。
「書家・豊道春海と彫刻家・後藤良」ということで、目黒不動尊ゆかりのふたりの展覧会。
豊道春海は、いまの教育に書道を定着させた書家の大家で、「文部省」の看板とか見せられると、ははぁとひれ伏せてしまう(笑)。
さすがにどでかい大作がないのは残念だったが、ビデオも流れていたし、楽しめた。5/22まで。
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