エレニの旅 by アンゲロプロス
ストーリーとかはこちらを見ていただくとして、
これはいい映画である。
いい映画であるが、ん〜〜、アンゲロプロスのマジックには目が肥えてしまっているのだろうか、このカメラワークだとここから人が登場して、とか、あっちの方に何かが見えてきて、だとか、そんなレトリックが透けて見えてしまって、いまいち興に乗れなかった部分がある。
個人的には、あと、終わり方にもうひとつアンゲロプロス的マジックが欲しかったなぁ。
祝祭空間にふたたび悲しみを投げ込むとか、シュールリアルな超常的なシーンを加えるとか。
涙だけじゃふつうのメロドラマじゃん。
とはいってもアンゲロプロスは、その名で私を映画館に足を運ばせる唯一の監督ではある。
ちなみにアンゲロプロスもつくづくA感覚だなぁと思った。
(くわしくは次号参照)
タルコフスキーもそうだし。
まぁ、そういうのが好きだということね、私は。
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