いいかげんな奴だギュスターヴ・モロー@Bunkamuraザ・ミュージアム
モローの絵画を印刷物で見ていたときは、非常に緻密な絵を描く人だと思っていた。細かい線で、ちまちまちまと。
だけど実物を見ると全然違う。
この塗りのいいかげんさ!
はみ出すとかはみ出さないとかそういうレベルではなく、輪郭線とか関係なく適当な感じで色が擦りつけられていて、でも、10歩下がってみると違うんだな。その大雑把な色が非常にイキイキと絵を彩り煌めかせているのがわかる。
今回の展覧会でも、顔が描いていないのやら半分くらい塗り残しがあるのやらがたくさんあって、習作なのかどうか知らないけど、いいかげんさ(?)をあらためて思い知ったのだった。
それが印刷物になるとちゃんと見えちゃうんだからね。
手抜き加減を知っているベテランの漫画家の絵のようだ。
10/23まで。文化村の手前のブックファーストで前売りを買っていくと100円安くすむ。
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