エリ・エリ・レマ・サバクタニ
青山真治監督。来春公開予定。カンヌ出品作。
人を自殺に追いやるという正体不明のウィルス。
それを音楽で解毒できる(?)という突拍子もない設定だが、
う〜〜ん、困った映画である。
音楽といってもノイジーなエレキで、いろんな音をサンプリングしてホースをグルグル回しちゃったりするんだけど
う〜〜ん、どうなんだろう、ウィリアム・バロウズばりの幻惑世界をちょいと期待もしていたんだが
設定が突拍子もないわりには、画面とかはふつうな感じ。
ウィルスに対する危機感もあまり伝わってこないし。
そもそも、ウィルス、音楽という、目に見えないもの——つまり映画に描きづらいものをあえて中心に据えているわけで、そこらへんムリもあるのかぁ、という印象……。
だが、だけど、それで終わってしまわないところが、この映画の本当の見どころだろうか。
病気が治りました、しゃんしゃん、で終わると思いきや、それまでの凡庸さ(?)が別の所へすぅっと突き抜けていくような、観客をそういうところに置いてけぼりにして終わりますか、という感じで、結構いい意味で呆然とした。
さすが一味は違う。
浅野忠信主演、宮崎あおい(目隠しされた姿がよいですねぇ)、中原昌也、筒井康隆他。
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