「DOMANI・明日」展2006@損保ジャパン
1月から3月にかけては、例年、「DOMANI・明日」展、「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」、「MOTアニュアル」(東京都現代美術館)、「VOCA」展(上野の森美術館)といった、今後期待される作家を紹介する展覧会が目白押しで、楽しみにしている。
で、まずは「DOMANI・明日」展。
昨年は写真作品がいくつかあったが、今年はなし。
逆に、目に付いたのが、 中ザワヒデキや土岐謙次などのデジタル系・理数系ともいえる作品か。
中山ダイスケも、羅列された数字の色味の違いで造形を浮かび上がらせ、デジタルとアナログの中間的な作品だった。
でもやはり惹かれるのはプリミティヴなものに愛着を示す方だなぁ。
楡木令子は、巨大なまゆの脱け殻のようなものを林立させ、そこに風景写真をスライドで次々に映し出す。
塩野麻理のは、お土産屋に売っている民俗玩具のような作品だが、完成された造形を拒否するような歪さが残されて、素朴だけど奇妙な感触。
前田哲明も、紙のようにしなやかな鉄板の素材感がいい。
笑わせてくれたのは棚田康司で、白目をむいた奇妙な木の少年少女の彫刻。
荒っぽく力強い彫りだが、奇妙に首をねじ曲げて下半身はなぜかタイツだったり、
少女の黒いパンツには「S」サイズのタグがついていたり……。
3/1まで、損保ジャパン東郷青児美術館
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コメント
棚田康司って確か岡本太郎美術館で賞とった人だよね。昼休みに行ってみようかな
昨年のVOCA賞で注目した日野之彦展をガレリア・グラフィカでやってます
2/4までかあ。行けるかなあ
http://www.h7.dion.ne.jp/~grafica/exhibits/hino.html
葉書を見たら、損保ジャパンの奨励賞もとってたわ
投稿: shinobu | 2006.01.25 13:34