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2006.03.25

motアニュアル@東京都現代美術館

今年のmotアニュアルは、濃すぎです。
「日本画」の比較的若手アーティストが集められた展覧会だが
最初から松井冬子の暗ーい照明の中の暗ーい展示だったりして、
それに町田久美のシニカルで残酷な遊戯でしょ、
それに三瀬夏之介のエネルギー大爆発の巨大絵巻に魂吸い取られ、
天明屋尚にたどり着いた頃には、もう脱け殻です。
なんでどこにもへたることのできる椅子とかが置いてないんだろうなぁ。

「日本画」と言うのは、個人的なイメージだけど対象を客観的に整理して描いている……っていう印象があって、でもこの展示は、もう、個人の趣味趣向丸出しで、しかもストレートにズドンと観る者に体当たりしてくる。
なんでこうなっちゃうのだろうか……?
日本画でそれをするから面白い、というのもあるだろうけど、それじゃ進歩ないので、純粋に表現としてどうかというところを評価しなければならないのだが、ある意味日本画というのは、いま現在そういうものを表現するのに適した舞台なのかもしれない。

いやぁ、参りました。スゴイの見せていただきました、って感じ。

並行開催の「転換期の作法〜ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」は、ビデオ作品が多くて、回るのに時間がかかる(おかげで常設展観れなかった)。
でも、そのビデオに面白いのがない気が……。
全体的には楽しめたけど。

いずれも26日までだ。東京都現代美術館

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