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2006.04.17

清澄白河方面とか、登戸方面とか

清澄白河駅から徒歩、隅田川沿いの工場の中に出現したギャラリー群。
このあいだようやく見てきた。
荷物兼用の半自動エレベータであがると、5階から7階まで、
小山登美夫ギャラリーを始めとして6〜7くらい、ギャラリーが入っている。
特筆すべきは、そのスペースの広いこと!
下手な美術館行くよりも充実度高いでは。

目当ては5FのTaka Ishii Gelleryの「村瀬恭子展」。
以前は水の中に浮遊するような少女像を描いていたが、今回のは、森のなかに棲む精霊のような感じ。
でも、どこか浮遊しているような感覚は同じで、ゴム人形のようにふにゃりとした身体と、意外とリアルな顔のバランスが面白い。
消えてなくなりそうだけど、確かにそこに存在を主張しているというか……そんな印象。

意外な出会いは6FのHIROMI YOSHIIでやっていたAssume Vivid Astro Focusのインスタレーション。
サイケな原色に彩られた空間の中を、赤青のフィルムのメガネをつけて徘徊。もう圧巻。
「村瀬恭子展」は終了してしまったが、こちらは4/28まで。

明くる日には川崎市岡本太郎美術館の「CHIKAKU——四次元との対話」展。
海外で展開された「日本の知覚」展をもとにした帰国展だが、
ここに登場する森山大道も、中平卓馬も、杉本博司も、やなぎみわも、草間彌生もここ数年の間に大々的な個展があって、しかもそこで見てきた作品と結構重複しているのが……うーん、ちょっと目新しさを欠くか。
岡本太郎も写真展があったばかりだしね。

とはいえ印象的だったのは岡本太郎や森山大道、中平卓馬の写真で、
シンポジウムでは展覧会の企画者である伊藤俊治が、短期間に多様な表現を生み出した日本の写真の特殊性を強調し、さらに、かつてポンピドゥ・センターでおこなわれた「日本のアヴァンギャルド展」の冒頭が奈良原一高の写真であったことを例示して、写真という表現に日本の現代アートの特徴を集約しようとしていた(と思う)が、うん、確かにこれらの写真の力強さは、何度見ても心打たれる。

こちらは6/25まで。

帰りは登戸まで歩いたが、街中に「タカラストアー」という文字も痛々しい、スーパーの廃墟を発見!
と思って入口側に回ったら、なんとそこが目指していた古本屋だった。
しかも奥は住居になっているらしい……。
雑然とした妙な作りの店内は、掘れば結構変なのが出てきそうな古本屋だったが、値段はふつう〜ちょい高めな印象。
店内にどこからともなく冷たい冷気が漂っていたのは、なぜだろう……。冷房?暑くもないのに?
次のがその外観なのでした。
Ca240055

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