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2006.07.26

毛皮族「脳みそぐちゃぐちゃ人間」

いろいろいろいろ仕事取ってきたりもらってきたりしたはいいが、なんだかとんでもない量になってきて……。
でもそういうときこそ脳みそぐちゃぐちゃに……というわけで、せっかくなので毛皮族。
相変わらず意味不明。
だけど意味不明さもスタイルとして確立しちゃうと……そこをどう乗り越えていくかだよなぁ。
今回の見どころは、なんといってもロマンチカの横町慶子の出演だろう。
スラリと伸びた肢体の美しさを堪能させてくれるわけだが、ロマンチカの舞台ではそんなでもないのだが
毛皮族の舞台だとその美しさが非常に際立つのはなぜだろう……(笑。
奇しくも毛皮族の持つ身体性の特殊さを横町の身体が暴き出したかのようである。
でも横町の身体さえも笑い飛ばすパワーも欲しかったような気も。

7/30まで、下北沢・本多劇場 [詳細]

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2006.07.23

「天上のシェリー」

昨年の横浜トリエンナーレで、中華街のど真ん中にホテルを出現させた西野達が、今度は銀座の空の上でなにやらスゴいことをした……ということで、ようやくのぞいてきた。
場所は銀座のエルメス。
8階のギャラリースペースの奥から非常階段を10階まで上がり、そこからさらに工事現場そのものといった感じの仮設の足場をあがっていくと、そこにはなんと、ちゃんとした部屋が。
そして部屋の中のベッドの上には、なんたること、エルメスの象徴、旗振り上げた白馬のモニュメントが……。
いやもちろん、モニュメントはもともとそこにあったもので、西野はその周りに部屋を作ってしまったのだ。

そして、何の変哲もない部屋に囲まれることで、間近から見るそのモニュメントのバカさ加減が増幅されるというか、息切らして、ちょっと怖い思いをしてここまであがってきて、出迎えるのがそれかいという、脱力さ加減がなかなかインパクトあった。
手渡されるパンフの絵もアホだし。

三々五々訪れる見物客のために要所要所に配されたエルメスのお姉さんといい、エルメスは偉いよ。
ふつうの画廊や美術館とは違ったアプローチでいつも楽しませてくれる。

怖いかな、と思っていた仮設の足場はそれほどでもなかったが、いままで気づかなかったがエレベータがシンドラー製だったのが……ちょっとドキッ(笑。
8/31まで。

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2006.07.15

吉原治郎展

「具体美術協会」のリーダーとして関西を中心に活動した吉原治郎の、東京で初めての本格的な回顧展。
素朴な風景画が突如として抽象画に変容し、それがアンフォルメルの激しい筆致に爆発していく様は、なぜだか感動的。
そしてそれが、かの有名な、黒地に白い円のシンプルでフラットな作品に至るのだが、その中途に少女と鳥をモチーフにしたエルンストのようなクレーのような作品があったことは知らなかった。
でも、クライマックスの「黒地に白い円」の作品が、この東京国立近美の常設作品だとはどういうことよ。せめて大阪にある別ヴァージョンを持ってきて欲しかったなり。

7/30まで、東京国立近代美術館

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近藤聡乃「てんとう虫のおとむらい」展

Akino_1分身続き、というわけではないんですけど……
TH No.27「奴隷の詩学」でも見開きカラーでご紹介した近藤聡乃の「てんとう虫のおとむらい」展が始まっている。
新作の絵やアニメの原画が飾られたギャラリーを奥へ進むと、オレンジのボタンのシールで覆われた空間。
そこで10か月もかけて作ったという新作アニメ作品がかかっている。

「てんとう虫のおとむらい」は、アニメとしてもマンガとしても一度発表されているのでファンなら大まかなシチュエーションやモチーフはわかるかもしれない。
だが、今回の新しいアニメ版はさらにその広がりを大きくしたというか、近藤らしい世界観がさらに奥行きをもったものになり、その思いが色濃くしっかりと塗り込められているのがわかる。
ファンなら絶対見逃せないものだろう。

それにしても、小さな世界の小さな出来事を綴っているのに、本当に濃密でさまざまなエッセンスが詰まっている。
近藤独特の動きの軽やかさとリズミカルさ、ちょっとしたスパイスはもはや言うまでもない。
深いメッセージ性がそこに加味されて、より味わい深いものになった。

中目黒のミヅマ アート ギャラリーにて、8/5(土)まで。

ちなみに写真は、今回の個展用に作成された8ページの冊子。(携帯で接写したので歪んでます。すみません……)

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2006.07.10

「Double(ドゥーブル)——分身」

井桁裕子の球体関節人形は、実在する人間をモデルにするリアリティと人形的なデフォルメが交錯する妙味に特徴がある。
舞踏家・最上和子をモデルにした井桁の球体関節人形を相手に最上自身が踊るというこの企画、最上にとってその人形はいとおしい分身ではなく、戸惑いを与える“異物”だったようである。
その“異物”とどう対峙するか——それが今回の舞踏のひとつのテーマだった。
だが人形は舞踏の添え物になるのではなく、人形と最上の立場は同等というか、むしろ人形の方が主役になっていたところが面白い。
最上の方が人形の分身なのだ。
ときに最上は、二人羽織のようにして人形の背後に座り、人形の手足を動かして人形を踊らせる。
球体関節人形は関節が動くとは言っても、実際に動くところを見られるのは稀でそれ自体興味津々なところだったが、そうして人形に生命を幻視していく荘厳さは、見どころがあった。
しかも最後のシーンでは、井桁自身が黒子となって人形に光を与える——生命という光を授けるのである。

7/7・8、六本木のストライプハウスギャラリーにて。

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2006.07.05

project Love Life Live

TH No.27「奴隷の詩学」にも掲載した
「project Love Life Live」の本丸、「LOVE LIFE LIVE」のライブ情報です。
(「LOVE LIFE LIVE」については過去の日記を参照)

■以下、mixiのコミュからの転載させていただきました。
——————————————
7月15日(土) @Gallery Conceal Shibuya 4F(アコースティックナイト)
日付が16日に変わった24時からその場所の2周年記念partyに出演決定。
ゆるい感じでやりますー。
OPEN/STARTは今のところ未定なのでまた詳細は後日に。

http://www.renovationplanning.co.jp/gallery_conceal/shibuya4f/
http://mixi.jp/view_community.pl?id=64770


7月21日(金) @秋葉原 dress-TOKYO(エレクトリックナイト)
Artist| Love Life Live/Four Chamber View/etc.
Fee| adv./2000 door /2500
Open| open 18:30 start 19:00

http://www.dress-tokyo.com/index.html
——————————————

なお、TH No.27「奴隷の詩学」の表紙ももちろん「project Love Life Live」の一環で、写真は堀江ケニーさんなのですが、モデルは[この方]です。

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