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2006.07.15

吉原治郎展

「具体美術協会」のリーダーとして関西を中心に活動した吉原治郎の、東京で初めての本格的な回顧展。
素朴な風景画が突如として抽象画に変容し、それがアンフォルメルの激しい筆致に爆発していく様は、なぜだか感動的。
そしてそれが、かの有名な、黒地に白い円のシンプルでフラットな作品に至るのだが、その中途に少女と鳥をモチーフにしたエルンストのようなクレーのような作品があったことは知らなかった。
でも、クライマックスの「黒地に白い円」の作品が、この東京国立近美の常設作品だとはどういうことよ。せめて大阪にある別ヴァージョンを持ってきて欲しかったなり。

7/30まで、東京国立近代美術館

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