近藤聡乃「てんとう虫のおとむらい」展
分身続き、というわけではないんですけど……
TH No.27「奴隷の詩学」でも見開きカラーでご紹介した近藤聡乃の「てんとう虫のおとむらい」展が始まっている。
新作の絵やアニメの原画が飾られたギャラリーを奥へ進むと、オレンジのボタンのシールで覆われた空間。
そこで10か月もかけて作ったという新作アニメ作品がかかっている。
「てんとう虫のおとむらい」は、アニメとしてもマンガとしても一度発表されているのでファンなら大まかなシチュエーションやモチーフはわかるかもしれない。
だが、今回の新しいアニメ版はさらにその広がりを大きくしたというか、近藤らしい世界観がさらに奥行きをもったものになり、その思いが色濃くしっかりと塗り込められているのがわかる。
ファンなら絶対見逃せないものだろう。
それにしても、小さな世界の小さな出来事を綴っているのに、本当に濃密でさまざまなエッセンスが詰まっている。
近藤独特の動きの軽やかさとリズミカルさ、ちょっとしたスパイスはもはや言うまでもない。
深いメッセージ性がそこに加味されて、より味わい深いものになった。
中目黒のミヅマ アート ギャラリーにて、8/5(土)まで。
ちなみに写真は、今回の個展用に作成された8ページの冊子。(携帯で接写したので歪んでます。すみません……)
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