ベルギー@西洋&西牧徹@ヴァニラ
ベルギー王立美術館展は、まぁ、ブリューゲルとかスワーネンブルフの「地獄のアイアネス」(モノクロだし左半分だけだけど、こんな絵)とかは興味深かったけど、全般的にもうひとつ面白みが……といった印象。
だけどアンソールが出てきて、象徴派が出てくると、ああやっぱりこの世界いいなぁと思ってしまう。デルヴィルの「トリスタンとイゾルデ」とかメルリの「目覚め」とか。グッときてしまうんですね。
あと、スミッツの漆黒の中に浮かび上がる黒い服の肖像画も異様な雰囲気を発していて、印象に残った。
デルヴォーの油彩は2点だったが、どっちも一度日本に来てるんじゃないかなぁ。残念。
でも西洋美術館は、常設展で北方の妙な作品を楽しめるので、それはそれでとてもうれしい。
12/10まで。
その足でヴァニラ画廊の西牧徹展「Child Armor」に。
今日が最終日でした。
胴が短く足を強調して極端にデフォルメされた、太股までの長いブーツを履いた少女のエロエロな鉛筆画がメイン。
しかもその足でケーキを踏んづけているのがいいらしい(笑。
人の趣味趣向はほんと奥深いです(笑。
少女の顔などもリアルと言うよりは人形的に戯画化されていて(作者は「黒戯画」と称している)、それも特徴的。
薄いタイツのようなものを履いていて、そのタイツの中でペニスを勃起させている絵も面白い。
いちおう男を描いているそうだが、胸はないものの肉付きは少女的で、そこからかもしだされる中性的な雰囲気が、タイツとともにペニスの横暴さをオブラートに包んでいるというか、逆にそれがエロティックと言うか。
もう、終わってしまいました。
写真は展示とかとは一切関係なく、銀座の内装工事現場を見守る人形の監督……?
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