「人・形」展@丸善丸の内本店
あのスペースにこれだけの作家が……さすがにかなりギュウギュウな感じだったが、それだけに密度の濃い展示というか。
創作人形からフィギュアの類までも含めてヴァリエーション豊かなものだったが、
でもやはり私はフィギュア系よりは球体関節人形系の方が心惹かれるかなぁ……。
TH No.28のインタビューで井桁裕子さんが“人形は精神的に「依代(よりしろ)」になるかどうかが大きい”と語っているのだが
自分の魂を抜かれて持って行かれてしまいそうな、そんな感覚を人形に覚えることもしばしばで
そうした精神的なつながりが人形に魅惑される大きな要因になっているにちがいない。
それはもちろん、球体関節でなくてもそうした人形はあるし、たとえば天野可淡のオブジェのような作品もそうだ。
そのようにして「依代」になるということはおそらく、人形が観る者の分身としての魂を持つということでもあるのだろう。
たぶん、フィギュアにはそれがない。
フィギュアはあくまでも観る者にとっては「他者」で、「萌える対象」なのだ。
彫刻も含めてその境界線は一見曖昧なようにも見えるが、しかし結構しっかりとした差異はあるような気がする。
た、たぶんねぇ。
展示は今日まででした。[公式HP]
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