ダリよりは砂盃&乱歩
上野の森美術館の「ダリ回顧展」は、もうすごい人ですね。
なんでこんなにダリを見たい人がいるんでしょう……。
絵画の点数に対して、やたらでかいパネルが壁の広い面積を占めていて、
そんなんでわざわざ壁を埋めるなら、絵と絵の間隔を広げてくれればまだ見やすいだろうに。
見慣れた絵は飛ばして、まぁ一番見どころがあるとするなら、比較的晩年の作品を集めた最後の部屋だろうか。
溶けた時計みたいな光景よりは、分子の動きみたいなスピード感が表現されたものに今回は目を引かれた。
映画とか見なければさほど時間かからずに回れるので、
閉館間近の空いた時間帯を狙うのがいいかも。1/4まで。
シュールレアリズムな作品に接したいなら、渋谷・松濤美術館での砂盃富男のコレクション展「迷宮+美術館」の方がおトクか。
300円でベルメールもエルンストもフィニも彌生も見れちゃう、っていうとかなりおトク感あるでしょ?
こうした展覧会は、これぞという大作はないかもしれないが、その代わりに、街角の小さなギャラリーで出会ったかのような、そんな親密感を作品に感じることができると思う。12/10まで。
あと最近は、谷中の喫茶店「乱歩゜」に行きましたね。
テーブルの上や壁がさまざまなもので飾られているレトロチックな怪しい喫茶店。
そこで開かれている綺朔ちいこ嬢の個展は、乙女チックでエロチックな少女たち。
絵の暗く濁った配色とアンニュイな雰囲気が、店の怪しさとみごとにマッチしてました(いいことなんだかどうなんだか笑)。
そうか、綺朔さんの絵って、乱歩的だったんですね(発見)。
19日まで。土日の日中は混雑するそうなので、夕刻過ぎがいいみたいです。
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