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2007.01.29

中村宏、笑い、TH出ます&LLL

●異系の絵画者“中村宏”の回顧展@東京都現代美術館

画家が描くイラストって、余技みたいな感じになることが多いんだけど、
中村宏は「図画」を標榜するだけあって、そのイラストにこそ真髄があるような気がする。
いやぁ面白い。
セーラー服少女が機関車になったり飛行機になったりするのだ。
しかもその少女はみな、フトモモまでの黒いハイニーソックスをはいているのだ!
60年代からそうなのである。
ぜひ萌えて下さい。

●「日本美術が笑う」&「笑い展:現代アートにみるおかしみの事情」@森美術館

あんまり期待してなかったが、後半の現代美術編は結構バカな作品が並んでいて、笑えた。
てゆーか、「おかしみ」というよりは「バカらしさ」だよね。
「宮田次郎」の小型版のGIジョーがうじゃうじゃ群れる鳥光桃代の作品とか
日本で堕落したビン・ラディンに扮した会田誠のビデオ作品とか
ペニスの勃起で靴紐をほどこうとするのとか
紙飛行機飛ばしてドアの鍵穴に入れるなど一発芸ビデオを集めたのとか……。
会田誠のやつとかは、漫才のように笑えるかというと笑えないわけで
笑えないことを延々マジメにやるバカさ加減がいいのかぁ。
てゆーか、それらへんが「アート」であるゆえんか。

でもカタログは「日本美術が笑う」が超リッパで、「笑い展」は安っぽい。
世間的にはそんなもんなのかのう、やはり。


●TH No.29「アウトサイダー」いよいよ2月2日頃店頭に!!
くわしくは→[こちら!!]

銀座・スパンアートギャラリーでおこなわれる甲秀樹展(2/3〜10[詳細])でも購入できます。
(妖艶な少年の世界!&山崎俊夫原作の朗読劇もあり!)

LOVE LIFE LIVEのライブ会場でもたぶん。
(次は2/3@新宿Marz……スケジュールちょっとバッティングだけどたぶん行けると……)

LOVE LIFE LIVEはエログが、いやブログが好調に続いてますね〜。
あんまり音楽とかに関係ないところがミソか??)
[こちら]でございます。

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2007.01.25

トレヴァー・ブラウン@渋谷ルデコ

Tokyofliera
いやぁ、やられました。素敵だ!
TH No.28で予告したトレヴァー・ブラウン久々の東京での個展が始まっている。
場所は前回と同じく渋谷のギャラリー・ルデコ。
黒い壁。そして床一面に黒い風船(!)
その洞窟のよう(?)な空間にラバー少女の絵がずらり33点。
さすが他のギャラリーの誘いを辞してこの場所を再び選んだだけあって、すごくいい雰囲気でしたよ。

ラバーで目隠しされ、手足も拘束された少女……その少女が救いを求めるように顔を上げた先には拳銃が……っていうのはありがちなシチュエーションだが、その拳銃がペニスの形になったとたんに、そのシーンの意味するところが180度変わってしまう。
それが拳銃なら、少し空けられた唇は命乞いをするためだと考えられようが、それがペニスになった瞬間に、……。
どこをどうやって発想すれば、そんなことを思いつくんだ、トレバー・ブラウン!
まいりました。

トレヴァーの絵は、ちょっと凹んでたりちょっと出てたりちょっとダブついていたりとか、そういう微妙なニュアンス、細かなところへのこだわりがすごく徹底していて、それがまた、シニカルなシチュエーションをよりいっそうリアルなものにしているんだろうね。
しかも今回のテーマは「ラバー」!
そのこだわりの筆致がフェティッシュなシチュエーションをよりいっそう盛り立てる。
印刷ではなかなか味わえない細やかな筆のタッチ、色彩の艶やかさが味わえるのもまた原画ならではで
ここはこんな色だったんだ、とか発見することしばしば。
やっぱりトレヴァーのは原画で見ておきたいですねー。

もちろん手元には作品集も!(展覧会に合わせて新刊「RUBBER DOLL」発売中)

会場ではトレヴァー氏も常駐してます!
日曜(1/28)まで!!
これだけの点数見れるのは結構おトク、てゆーか、狭いギャラリーでは味わえない充実感なので、てゆーか、トレヴァー自身も今回のは特にお気に入りのテーマだそうなので、お見逃しないよう!

トレヴァー・ブラウン作品展「Rubber Doll」
トレヴァーHPhttp://www.pileup.com/babyart/←NEWSに個展情報あり
[個展DMのウラ]

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