椿会、パンズ・ラビリンス
銀座・資生堂ギャラリーでは椿会展。
伊庭靖子、祐成政徳、袴田京太朗、やなぎみわの4人が出品。
やなぎはMy Grandmothersのシリーズ。
5点のうち3つは今年の新作。
2004年のだけど、KAHORIのが面白いなぁ。
ベッドの上の家。女性の顔は家に隠れて見えない。
不思議な引きこもり空間。
あとは袴田京太朗のFamiliesもユニークで、
アクリル板を重ねたカラフルな人物像が、壁に顔をくっつけて背中を向けて壁一面に飾られている。
背中が語る物語。
http://www.shiseido.co.jp/gallery/current/html/index.htm
6/10まで。
アカデミー賞3部門を受賞した「パンズ・ラビリンス」の試写。
ダーク・ファンタジーと言うが、これはファンタジーのワクで括ってしまうような作品ではなかろう。
スペイン内戦から逃れて、少女がラビリンスを冒険する話かと思ったら、とんでもない。
「ファシズムは純潔の曲解だ」として少女の純潔とファシズムを二重写しした仕掛けは、ただごとではないなぁ。
このファンタジーは子供のためのものではない。
残虐的なシーンも頻出し、人間の暗黒面を照らし出すファンタジーなのであるよ。
しかもあの結末は……。
http://www.panslabyrinth.jp/
秋公開。
ハリウッドじゃぁこういうのは作れんわなぁ。
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