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2007.11.26

告知・NORI子の部屋vol.3/ゴシック&ロリータ解体新書!

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富崎NORI氏のプロデュースでおこなっているトークライブ企画「NORI子の部屋」。
第3回は、かの「エスカルゴスキン」編集長の西川祥子さんをゲストにおこなわれます。

私は西川さんと知り合って間がなく、何度かお話しさせていただいただけなのですが
一見ぽわんとしたゴスロリさんですが、なかなか観察眼鋭いところがあるというか、怖じけずかない行動力があるというか、見方が面白い人です。。。
NORIさんがそこをどんどん突っ込んでいくトークになるのかも……と思わないでもありません。

今週の金曜(11/30)、高田馬場のタナトス6にて。19:00オープンです。
ぜひお立ち寄り下さい!

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富崎NORIプレゼンツ「NORI子の部屋」第3回

「“ゴシック&ロリータ解体新書!”
 ——ゴシック&ロリータのお話を中心に、
  いまだから話せるあんな話やこんな話を、聞いちゃいます!!」

2007年11月30日(金)
  19:00 OPEN、19:30 START(終了予定21:30)

ゲスト:西川祥子(元エスカルゴスキン誌編集長)

料金:1500円(1ドリンク付)

ゴシック&ロリータ黎明期からそのファッションに目覚め
また、冷静な観察者としてその動向を見守り続けている西川祥子さん。
エスカルゴスキン誌は短命に終わったものの
ファッションのみならずアートや音楽など
幅広いカルチャーシーンを取りあげ、いまだ伝説的に語られます。
その西川さんに、NORIさんがいろいろ聞いちゃいます!!

NORIさんからのメッセージ
「ゴスやロリィタのお洋服着てないと参加しにくい・・
 というお話も聞きますが、そんなことありませんよ〜。
 お仕事の帰り、学校帰りに普段着でお気軽に参加して下さいね」

詳細はhttp://thanatos6.jugem.jp/?cid=25

予約はこちら→[PC用][携帯用]

場所:東京・高田馬場・タナトス6
[地図][テキスト版場所案内(携帯向け)]


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2007.11.23

上田風子展@スパンアートギャラリー

Fuco
相変わらずこの少女たちは、無邪気にたわいもない遊戯にふけっている。
だが、「アクアリウム」というテーマが掲げられたのを見て、
月並みな言い方だが、
この少女たちは無意識の深海を泳いでいたのだと思い当たる。

たとえそれが「アクアリウム」というテーマの作品でなくとも、
茫漠とした背景は、距離感を喪失させる深海の水の揺らめきにも似ているように思え、
またスカートの内側など影の部分の青い色も
深海という場所の表裏を喪失した浮遊感を想起させる。

そしてそもそも、画面に飛散させられたしぶきは、
われわれがその深海の様子を汚れた窓から覗く訪問者であることを知らしめるのである。

まぁ、でも、そんな妄想はさておき。

今回の個展のふすまの作品は必見である。
両面に絵が描かれたふすま8枚で、小部屋を作ってしまったのである。
その内側に入れば、まさに上田風子の深海の宇宙を遊泳する気分に浸れるであろう。
この作品は大作であるがゆえ、
ここで見逃したらどこかで会えるという保証はまったくない。
迷わず銀座に足を運ぶべき。

12/1まで。

上田風子HP
http://www.geocities.co.jp/uedafuco/
(NEWSのページにふすま作品の写真あり。色はもっと青く鮮やか)

スパンアートギャラリーHP
http://www.span-art.co.jp/

ちなみにTH No.32「幻想少女」
カラー含めて10ページにわたって上田風子氏の記事を掲載しています。

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2007.11.05

小妻容子責め絵展とかとか

雑誌、しかもSM雑誌の挿画というと、なんか稚拙なイメージがあるかもしれないけど、意外とそうでもない。
というか、そこから膨らんでいくイメージがとても大切にされるので、結構いい絵に出会ったりするのだ。
しかも、写真で占められるようになる前の時代なら、なおさらである。

小妻容子は、1965年の「奇譚クラブ」への投稿を最初に、70年代からSM雑誌の表紙などを描き続けている画家である。
その稀代の責め絵師の展示が、東京・飯田橋の風俗資料館でおこなわれているのだが、
日本画家としての顔を持つだけあって、その原画の美しいこと!
透明感ある肌から滲む官能、刺青や縄の質感、細かな点描表現……しかもそのエロティシズムには、独特の気品がある。
こうした挿画の原画を観ることができるのは、非常に貴重な機会だ。

11/7(水)まで。500円。
ビルはきれいな感じではないが、中は整理されていて怪しくはないです。
会員制でふだん気軽にのぞけないので、こういう機会に行ってみるのもおすすめですね。
[風俗資料館HP]

■ヴァニラ画廊では、埜亜×メリユ×森馨の人形展「残酷な姫君の宴」が開催中(11/10まで)
一見、ヴァニラらしくない華やかな雰囲気だが、人形はかわいいけど、でも妖しいです。
てゆーか、かわいいからこそ罪なのか??

ヴァニラの来週は、いよいよTHでおなじみの古川沙織展ですね。
成功祈ってます。ドキドキ。

[ヴァニラ画廊HP]

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2007.11.01

塩田千春展@神奈川県県民ホール

塩田千春展@神奈川県県民ホール
第1回の横浜トリエンナーレで巨大なドレスを展示し、観る者を圧倒した塩田千春。
焼け焦げたピアノの回りに、やはり焼けてほとんど炭と化した椅子を半円形に配置し、それらを天井からの無数の黒い糸で結び付け、しかもその糸は広い展示スペースの壁をも這い回る。
他に、ベルリンで集めた窓ガラスを天井まで積み上げたものなど、スケールの大きなインスタレーションや映像作品などで構成された個展。

その始点にあるのは荒廃と退廃だが、塩田の特色は、そこから根源的な生命力を立ち上らせるところだろう。
たとえばそれは、焼け焦げたピアノや椅子に絡められた糸の、ピンと張られた力強さに感じることができる。
自ら泥まみれになったり、塗料まみれになったりするのも、自分にまとわりついたあらゆる虚飾をぬぐい去り、そのうえで生命の根源的な力を確かめようとする所作だろう。

それはもちろん、自分の存在に対する強い不安、リアル感の欠如の裏返しであると言えるが、それに対峙しようとする作家は数多いるものの、これほどまでに泥臭くなれる日本人作家は塩田くらいではなかろうか。
しかも廃墟的なものを演出しながらも、キーファーのように歴史を重層的に塗り込めることはなく、どことなく表層的なのが、現代日本的かも。
でもそれは欠点ではなく、それゆえに、われわれに響いてくるものがあるのだ、と思う。
11月11日まで。

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