甲秀樹、安楽寺えみ
いずれも今日より個展開催。
甲秀樹は、少々いつもより幼く無垢な感じの
少年の肖像画を眺めながら進んで行くと、
奥には黒い布で仕切られた場所が…。
その布をくぐると…きゃー!
そこにいるのは両性具有の人形!
しかもなんとも緻密に作られた股間(つまりぺ○○とヴ○○○)を、
これ見よがしに晒しているのである。
しかも……もしかして上着に隠れて見えないかもしれないが……
ほんのり膨らんだ胸が、またとても萌えさせる……!
その人形の正面に置かれているのが、
少年人形2体を絡ませたうえに、ボックスで部屋まで作り上げた大作。
しかもその部屋には、
先程の両性具有人形を描いた油絵がかかっている…!
人形2体に絵までセットになった贅沢な作品なのであった。
2/27まで、渋谷・ポスターハリスギャラリー。
http://posterharis.com/gallery/
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安楽寺えみは……言葉ではうまく言えないが、
ヤバさを感じさせる写真群。
杖や球体(口枷だったりするが)などを絡ませた女体だが、
なんだかヤバいのである。
表現が危険、という意味ではなく、
心の中にグサリと入ってくるというか、
危うい挑発を感じてしまうというか……。
たぶんそこにあるのは、よくあるSMとかフェティッシュとは違う、
というか、そういうのを超越した地平から出現してきた
濃厚なフェティッシュであり
それに眩惑させられてしまうがゆえに
ヤバさを感じてしまうのだろうか……。
カメラと被写体の距離感がまた、フェティッシュなんだなぁ。
3/30まで、表参道・RAT HOLEギャラリー。
http://www.ratholegallery.com/exhibition.html
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駆け足で両者を観た後、
堀江ケニー氏に会って新作写真などを見せてもらう。
安楽寺のがこちらに迫ってくる迫力なら、
ケニー氏のはやはり、吸い込まれていきそうな引力。
静謐な雰囲気にトリップさせられるのだな。
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