陰嚢のサイズを測るハムスター
今日はなんだかいろいろ見て回った。。のでメモ。
●東京都写真美術館。
「シュルレアリスムと写真」
んまぁ、こんなもんだろう。
何度も見たものが多いので、復習の時間って感じ。
それに対して「マリオ・ジャコメッリ展」、
これはなかなかスゴかった。
思い切りコントラストの強いモノクロ写真なのだけれど
老人や司祭、ホスピスなど、
モチーフには死の匂いがぷんぷん漂う。
黒服が習慣の村に出かけたり、また司祭の服もそうだけど
黒に対する執着はなみなみならぬものがあり
ゴシック好きにもオススメでは。
入ってすぐの最新作からして強烈パンチなんだなぁ。
これの方がよっぽどシュルレアリスム。
●銀座・資生堂ギャラリー。
椿会展。やなぎみわ、塩田千春、丸山直文、袴田京太郎。
やなぎみわは、少女と、その少女を老女化させた写真の対比。
やなぎも死を遠く見据える。
塩田もそうで、鉄の立方体の鉄枠の中に、
糸でがんじがらめにされた服や鏡やレンズなど……。
それらは宙に浮いているようで、
時空間が止まったままの過去の瞬間が目の前に出現したかのよう。
やはりそこにも永続する死の気配。
小さな作品だが、塩田の作品はやはりスケールの大きさを感じさせる。
塩田千春はこの6〜9月に、大阪の国立国際美術館で個展があるらしい。
大阪かぁ。
●銀座・ヴァニラ画廊。
浅葱アゲハ展。
ガリガリの少女の絵。
コンピュータで着彩されているようだが、そのフラットな塗りが
見るも無惨な少女の身体のグロさを中和させていていいのかも。
●新座・ガーディアン・ガーデン。
グラフィックアートひとつぼ展。
北村理枝子は、なんとなくやなぎを彷彿とさせなくもない写真作品だが
少女をモデルに奇妙な世界を作り出しているところがかなぁ。
こちらは老婆になるのではなく、動物に扮するのだけど。
原田俊二は「それぞれの情事」と題した連作の絵なのだけど
これがまた、獣と人が、獣のようにヤッていたりするのである。
それが絵本のような絵で描かれているところが面白い味。
●白金・高橋コレクション。
藤田桃子展。
初めて見たのだが、これもまた黒くてデカくて
抽象というのではなく、黒い雲のような固まりの中に怪物のようなのがいたり。
迫力。
●白金・山本現代。
児嶋サコ展。
相変わらずのハムスター的小動物の数々。
しかもパワー相変わらず。
絵もいいが立体がまたよくて、
小動物の後ろから大きな手が伸びて首を絞めているブロンズ像とか
下半身が女性の足になった等身大石膏像とか。
小さい作品では、
お馴染みの針のむしろになった小動物もあるし、
ワインのコルクにちょこんと小動物が向かい合わせに座って
でもその片方の陰嚢が異様にデカくて
その陰嚢をもう一方がコンパス当てて大きさを測っている(?)という、
そんなのもあって、これには惚れた。
表情がまたとても可愛いのだ。
さすが最終日、売れてたけど思わず値段を確認。
初日のパフォーマンス見逃したのが残念。
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